九州物流革命:Skypodの導入
オークラ輸送機株式会社が、このたびアルフレッサ ヘルスケア株式会社の九州物流センターに最新の3次元ロボットピッキングシステム「Skypod」を導入しました。このシステムは高効率な物流作業を実現し、作業者の負担を軽減しながら、より迅速な納品体制を築くことを目指しています。
アルフレッサ ヘルスケアの挑戦
アルフレッサ ヘルスケアは、九州における流通を強化する目的で、従来の熊本市内から交通の要所である御船町へ物流センターを移転しました。新たに設置されたセンターには約6,200アイテムが保管され、九州エリア内の43のデポや850店舗に毎日商品が届けられます。この新しい物流環境で早急に求められたのは、多品種少ロット品の効率的な保管とピッキングプロセスの向上でした。
Skypodの特長と運用
「Skypod」は、最大26台の搬送ロボットによって構成されており、それぞれが前後・左右・上下に移動できる能力を持っています。この高密度なラックに商品は2アイテムずつコンテナに入れられて格納され、すべての格納作業はロボットが担います。これにより、無駄のないスペースで最大5,670コンテナとおよそ12,000アイテムの保存が可能になります。
ピッキングの際は、ロボットが必要とされるアイテムを迅速に取り出し、ピッキングステーションまで運びます。ロボットは毎秒4メートルのスピードで走行し、オーダーの実行時間を2分以内に短縮するなど、圧倒的な効率を誇ります。ピッキング作業者は、あとはモニターの指示に従ってアイテムを取り出すだけ。これにより作業時間の大幅短縮とヒューマンエラーの低減を実現しています。
導入による効果
これまで多品種少ロット品の管理には多くの時間と労力がかかっていましたが、Skypodの導入によって以下のような改善がなされました:
- - 保管エリアの縮小:多様な商品をより効率的に管理できるようになりました。
- - GTPの実現:作業者が「歩かない」「探さない」「持たない」作業環境を構築し、労力を大幅に削減。
- - カートピック効率の向上:高頻度で出荷される品物の管理が楽になり、全体の業務効率も良化。
- - ピッキング精度の向上:出荷操作の精度が向上し、正確かつ迅速な配送が可能に。
アルフレッサ ヘルスケアは「Skypodの導入によって作業負荷が軽減され、労働環境が根本から改善された。」と評価しています。また、彼らの迅速で安全な商品供給体制は今後ますます強化される見込みです。
企業の未来
オークラ輸送機は、1927年に創業以降、物流システムの分野で多岐にわたって事業を展開してきました。2027年には創業100周年を迎えるにあたり、今後もさらなる技術革新を目指し、物流業界の発展に寄与していくことでしょう。
企業情報
【オークラ輸送機株式会社】
本社:兵庫県加古川市
URL:
オークラ輸送機公式サイト
【アルフレッサ ヘルスケア株式会社】
本社:東京都中央区
URL:
アルフレッサ ヘルスケア公式サイト
今後も注目の流通の変革に期待が高まります。