神戸市が新たに力を注ぐディープテックのスタートアップを支援する拠点、「KERNEL KOBE」が始動しました。これは、実績のある株式会社ディープコア(DEEPCORE)が「令和8年度 神戸市分野特化型インキュベーション事業補助金」に選ばれた結果、実現したプロジェクトです。コアの目的は、AI分野での豊富な経験を活かし、神戸市内におけるディープテックスタートアップの成長を模索することにあります。
「KERNEL KOBE」は、神戸市が集積するヘルスケアやバイオ分野の優れた産業・研究機関と、DEEPCOREが培ってきたインキュベーションノウハウを融合させて、技術シーズの事業化を支援します。ディープテックのスタートアップには、技術とビジネスのギャップを埋めるためのサポートが不可欠であるため、この新しい拠点は多面的な支援を行うことを目指しています。
多くの研究者は優れた技術を持っているものの、その技術を市場で成功させるための道筋が見えづらいのが現状です。プロダクト開発の難しさや資金調達の課題もあり、起業家精神の強い研究者でも一人で全ての課題をクリアするのは困難です。したがって、初期段階でのチーム形成は、事業推進の鍵を握る要素です。
しかし、研究機関や大学に分散する技術と、経営人材が大都市に偏在する現状では、両者が相互に出会う機会が限られています。この問題を解消するために、DEEPCOREは約140社に投資実績があり、2018年には「KERNEL HONGO」というAI領域のインキュベーション拠点を立ち上げています。これにより、およそ800人のコミュニティが形成され、経営の観点から技術に対する支援を行っています。
「KERNEL KOBE」では、技術シーズを発掘する支援プログラムや、創業チーム形成を促進するプログラム、さらにはコミュニティイベントの開催を通じて、起業家やエンジニアがつながる場を作り出す予定です。特に重点を置くのは、技術シーズの事業アイデア段階からの壁打ち支援を行い、市場ニーズに応じたプロダクト開発をサポートすることです。エンジニアや事業開発人材のマッチングを通じて、創業時における組織作りを一貫して支援することも重要なテーマとなります。
また、神戸市では、持続的な成長を目指したスタートアップエコシステムを形成するため、地元の企業との協業や新しいスタートアップの創出を目指しています。市内でスタートアップを立ち上げる際に必要な経費の一部を、最長3年間にわたり支援する制度も用意されています。
DEEPCOREは、起業家やスタートアップを支援するだけでなく、技術シーズと経営人材をつなぐ役割を果たし、経営人材の確保を支え、ディープテック領域での革新へとつながる道を拓いています。更なる情報を知りたい方は、DEEPCOREの公式SNSをご覧ください。
神戸のディープテックシーンの進展に、今後も注目していきましょう。