日工グループが藤原電機製作所を子会社化
日工株式会社(本社:兵庫県明石市)は、2023年6月23日に弊社の連結子会社である日工電子工業株式会社(本社:京都府長岡京市)が株式会社藤原電機製作所(京都府京都市)の全株式を営利目的で取得し、子会社化したことを発表しました。この動きは、日工グループの低圧・高圧設備の製造事業をさらに強化するための重要なステップとなります。
背景と目的
日工電子工業は1971年に設立され、以来、アスファルトプラント向けの制御装置市場においてトップシェアを獲得しています。近年、電子部品メーカーや物流関連企業といった新たな分野へ製造事業を拡大している中で、今回の藤原電機製作所の買収は、事業の多角化とともに更なる市場競争力を高める狙いがあります。
藤原電機製作所は、高圧盤や制御装置の製造に豊富な実績を有し、関西地域の設備工事会社を中心とした安定した取引基盤を築いています。そのため、日工グループは低圧盤や制御盤に加え、高圧盤の製造といった新たな分野でも区分けなく広範な技術力を提供できるようになります。
統合の効果
日工電子工業はすでに受託製造事業を拡充し、PLCやPCソフトウェアの分野での人材確保の課題に直面していました。藤原電機製作所を傘下に持つことによって、日工グループ全体での体制強化が図られ、よりスピーディーで柔軟な対応が期待できます。両社の統合によって、「電気設備のトータルパートナー」として顧客のニーズに応える高付加価値の製品・サービスを提供する体制が整いました。
新たな役員体制
今回の子会社化に伴い、藤原電機製作所の代表取締役には日工電子工業の田中実代表が就任し、これによって日工グループ内でのシナジー効果が具体化します。新しい役員の体制も次のように整備されています:
- - 代表取締役(非常勤):田中実氏
- - 専務取締役(非常勤):藤井嘉則氏
- - 常勤取締役:藤原健一氏
- - 監査役:岡明森衛氏
今後の展望
日工グループは、設立から105年を迎える中で、これまで培った技術と経験を活かし、プラント機械の製造を通じて日本のインフラを支えてきました。特に、アスファルトプラントの市場では約80%のシェアを誇りますが、藤原電機製作所の統合により、今後はさらなるサービスの質向上と新しいビジネスモデルの構築を目指します。
日工電子工業と藤原電機製作所の協力を通じて、新しい時代の要求にも応じられる体制を整え、今後ますますの技術革新に寄与することを約束します。私たちの目指す「電気設備のトータルパートナー」としての姿が、一層現実的になってきました。どのような形で皆様の期待に応えられるのか、一層の進化を遂げる日工グループの未来にどうぞご期待ください。