株式会社桃谷順天館が示す未来の肌ケア
日本の美と健康の分野で創業140年を迎える「株式会社桃谷順天館」が、2025年6月10日から16日まで大阪で開催される日本国際博覧会、通称「大阪・関西万博」に出展します。今回の出展内容は、未来型スキンケアシステム「SKIN VOICE」。
このプロジェクトは、大阪大学の濵田吉之輔特任教授と、神戸大学の寺田努教授との共同研究から生まれました。展示場所は「大阪ヘルスケアパビリオン」のリボーンチャレンジゾーン。実際にこの新技術を体験できるプレ展示会も、万博の前に行われる予定です。
「SKIN VOICE」の技術背景
「SKIN VOICE」は、日常的に肌状態を把握し、最適なスキンケアを行うためのシステムです。肌の健康を維持するためには、自分の肌の状態を知り、その時々に応じて適切なケアを行うことが重要ですが、従来の肌測定機器は高価で、日常的に使用するには難しいという課題がありました。これを解決するために、桃谷順天館は、メガネ型デバイスとシューター型デバイスを開発しました。
メガネ型デバイス
このデバイスは、装着することで肌の状態を24時間測定・記録します。自分でも気づかない微細な変化を敏感に察知し、リアルタイムで自分分の肌の健康状態を把握することが可能です。この技術は神戸大学の研究チームとの共同開発で実現しました。
シューター型デバイス
メガネ型デバイスが肌のトラブルを感知すると、瞬時に反応し、化粧水を選んで噴出するシューター型デバイスが起動します。この化粧水には、「C3ペプチド」というオリジナル成分が含まれており、大阪大学との共同研究によって開発されました。
万博での体験の流れ
万博の会場では、参加者は以下の流れで「SKIN VOICE」を体験することができます。
1. メガネ型デバイスを装着し、肌の測定が始まります。
2. 正面のミラーにAIナビゲーターが登場し、システムの説明と測定結果を解説します。
3. 測定結果に基づいて、適切な化粧水が選択され、シューターから超微粒子状に噴霧されます。
4. 肌年齢などの詳細なデータは、ウェブページを通じて確認できます。
この体験を通して、参加者は未来のドレッサールームのコンセプトを直接学ぶことができます。
プレ展示会について
万博に先立つ4月10日(木)には「シティ信金リボーンチャレンジ プレ展示会」が開催されます。このプレ展示会では、実際の展示空間を模した環境下で、体験型のデモンストレーションや映像展示が行われます。参加者は、この新しい技術の影響をいち早く感じることができ、万博本番に向けたフィードバックを提供する貴重な機会となります。
開発者のメッセージ
桃谷順天館の杉野哲造所長は、「万博では再生医療やテクノロジーの進化などが一堂に会する場です。未来の生活に役立つ技術に触れ、皆さんの生活がより豊かになることを願っています」と述べています。
まとめ
株式会社桃谷順天館の「SKIN VOICE」は、未来の美と健康を支える新技術として、2025年の大阪・関西万博での発表が期待されています。新しい時代のスキンケアがどのように私たちの生活を変えるのか、楽しみです。万博会場への訪問をお待ちしております。