知られざる防災食の新時代へ
防災食のイメージを一新する、株式会社NINZIAの新製品「NINZIA BOSAI うどん」が発表されました。この革新的な商品は、大阪・関西万博にてプロトタイプが初公開され、注目を集めています。グルテンフリーで完全植物性の「のびないうどん」という新しい形の防災食を目指しています。
開発の背景
近年、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みが求められる中、私たちの食事における食品ロスが深刻な問題となっています。実際、自治体による備蓄食の約25%が消費期限切れで廃棄されており、この隠れ食品ロスが社会問題化しています。横のつながりを強化し、意識を高めるために、企業や自治体は在庫を定期的に入れ替える「ローリングストック」という手法を推奨していますが、受動的な対策に過ぎないのが現状です。
このような背景から、NINZIAはただおいしい防災食を作るだけでなく、常温でも美味しさと機能性を兼ね備えた新しい防災食の形を提案しました。そして開発されたのが「NINZIA BOSAI うどん」です。この製品は普段の食事として楽しめることを目指し、また日常の食生活に取り入れられるような味付けに仕上がっています。
製品の特長
のびないうどん
NINZIAの持つテクスチャエンジニアリング技術を駆使して開発された「のびないうどん」は、蒟蒻由来の食物繊維と特殊な調理法によって形成されます。この製品の最大の魅力は、缶詰にしてもその食感が損なわれない点です。従来の乾燥麺のようにのびてしまうことなく、しっかりとしたうどんの食感を楽しめます。
完全植物性の出汁
「NINZIA BOSAI うどん」のもう一つの特長は、動物性素材を一切使わずに作られた関西風のうどん出汁です。幸海ヒーローズと不二製油が共同で開発した出汁は、昆布と植物由来のダシをベースにしており、動物性素材フリーながらも濃厚で旨味のある味わいを実現しています。
グルテンフリー対応
また、小麦を使用せずに麺を製造しているため、グルテンフリーを必要とする方でも安心して楽しむことができます。NINZIAの技術により、しっかりとした食感を持つ麺が誕生しました。健康志向の方にもぴったりの製品です。
共同開発チーム
本製品は、独自のテクスチャ・エンジニアリングを持つ株式会社NINZIA、植物性素材を研究する不二製油株式会社、そしてサステナブルな昆布養殖を行う幸海ヒーローズがタッグを組んで生まれました。それぞれの技術が融合することで、新しい防災食の形が創造されたのです。
結論
「NINZIA BOSAI うどん」は、ただの防災食ではなく、私たちの日常の食卓にも取り入れたくなる一品です。この商品を通じて、食品ロス削減を目指すとともに、より良い食の未来を築いていくことが期待されます。いざというときに頼れる「NINZIA BOSAI うどん」をぜひ皆さんも試してみてはいかがでしょうか。