阪神・淡路大震災から30年を迎える特別な展覧会
2025年7月19日から9月15日まで、神戸ゆかりの美術館で「西田眞人日本画展—再生の祈りをこめて—」が開催されます。この展覧会では、神戸出身の日本画家・西田眞人の画業を振り返り、震災をテーマにした作品が紹介される予定です。
西田眞人は1952年に神戸市兵庫区に誕生し、京都市立芸術大学を卒業後、多くの受賞歴を持つ著名な日本画家として知られています。2008年には兵庫県文化賞、さらに神戸市文化賞を受賞し、後に京都市立芸術大学の教授を経て、大阪芸術大学の客員教授として活躍しています。彼の作品は、震災後の神戸の街景色やイギリスの風景を描き出し、深い感動を呼び起こします。
阪神・淡路大震災は、1995年に発生しました。この出来事が西田の作品にも大きな影響を与えました。大震災後、廃墟と化した神戸をスケッチし、作り出された数々の作品は、多くの人々の心に響き、評価されてきました。その中でも《黒いアーケード》は日展特選を受賞し、文化庁によって買い上げられた名作となっています。震災からの復興も彼の作品には反映されており、美麗な神戸の風景は再生と共に描かれています。
展覧会の内容とイベント
本展では、震災から30年を迎えたこの節目の年に、西田の作品を通じて「再生の祈り」を感じ取ってもらいたいと考えています。会期中は、西田眞人自身と神戸ゆかりの美術館の館長岡泰正との対談や、作家によるギャラリートークなども実施される予定です。これにより来場者は、作品の背後にあるストーリーや思いを直接聞く貴重な機会を得られます。
イベント詳細
1.
対談「西田眞人自作を語る」
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日時: 2025年7月20日(日) 午後2時~3時30分
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会場: 神戸ファッション美術館4階第1セミナー室
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参加費: 無料(当日使用可能な観覧券が必要)
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定員: 90名(先着順)
2.
ギャラリートーク
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日時: 2025年8月2日(日) 午後2時~3時
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会場: 当館展示室
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参加費: 無料(当日使用可能な観覧券が必要)
3.
赤ちゃんと一緒に美術館へ行こう
- 毎週木曜日、赤ちゃんを連れてのご来館者は団体料金で入館可能。
展覧会の基本情報
- - 主催: 神戸ゆかりの美術館、神戸新聞社
- - 共催: 神戸ファッション美術館
- - 後援: サンテレビジョン、ラジオ関西
- - 会場: 神戸ゆかりの美術館(住所: 〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中2丁目9-1)
- - 会期: 2025年7月19日(土)~9月15日(月・祝)
- - 開館時間: 10時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- - 休館日: 毎週月曜日、7月22日、8月12日
西田眞人の作品を通して、震災がもたらす再生の力を感じるこの展覧会は、神戸の地に住む人にとっても、訪れる人々にとっても重要な経験となるはずです。ぜひ、心あたたまる美術のひとときをお楽しみください。