タカミヤが男性育休の推進を宣言
株式会社タカミヤは、大阪と東京に本社を構え、建設業界の革新を目指す企業です。最近、同社は積水ハウス株式会社が展開する「IKUKYU.PJT」に賛同し、男性の育児休業取得を積極的に推進することを発表しました。これは、育児と仕事の両立がますます重要視される昨今の社会情勢に応じた取り組みでもあります。
男性育休取得率の向上
厚生労働省の調査によると、2024年度の男性育児休業取得率は40.5%に上昇し、過去最高を記録しました。これは前年の30.1%からの大幅な増加で、政府が目指す「2025年までに民間企業50%」という目標に向けた前進といえるでしょう。しかし、依然として取得期間の短さや職場文化の遅れなどの課題も残っています。
このため、タカミヤは「IKUKYU.PJT」に参画することで、働く男性が育児を理由にキャリアを諦めることなく長期的に活躍できる土台を整えることを目指しています。
IKUKYU.PJTの概要
「IKUKYU.PJT」は2019年に始まり、男性が育児休業を取りやすくするための活動を展開しています。9月19日を「育休を考える日」と定め、174社・団体が参加するなど、その影響は広がっています。Web動画やSNSキャンペーンを通じて、多くの男性に育児休業の取得を促しています。
公式サイトには、「男性育休取得の重要性を共に考え、未来を切り開こう」とのメッセージが込められています。
タカミヤの育児と仕事の両立の支援
タカミヤは「人材が企業力の本質である」という理念のもと、社員が安心して働ける環境の整備に注力しています。産休・育休制度の拡充に加え、取得しやすい社会環境を作る取り組みが評価されています。
2019年3月には、初めて男性社員が育休を取得し、2024年度には5名、2025年度には11名の取得が見込まれています。また、復職率も80%以上を維持しており、育児とキャリアの両立に向けた施策が実を結んでいます。
さらに、タカミヤは法律基準を上回る独自の制度を整えています。リモートワークやフレックスタイム制の導入、子供の看護休暇を取得した際の給与支給、短時間勤務の対象者拡大など、多様な働き方をサポートしています。このような環境設定により、社員一人ひとりが「自分らしい働き方」を選べるようにしています。
社員同士の支え合い制度
タカミヤは社内派遣制度とコイン制度を導入しており、社員同士でのサポート体制を整えています。なお、社内派遣制度では必要に応じて部署の異動が可能で、業務の効率化やスキルアップが見込まれています。
コイン制度では、業務支援の対価としてコインを付与することで、社員の感謝の気持ちを可視化しています。このような施策によって、全社員が育児をサポートし合える環境を作っています。
育休取得者の声
実際に育休を取得した営業部門の管理職は、「育児の大変さや厳しさ、子どもへの愛情を深く実感することができた」と振り返ります。育児休業中に得た経験は、子どもとの貴重な思い出として、今後のライフスタイルにも大きな影響を与えることでしょう。
まとめ
タカミヤは今後も「IKUKYU.PJT」の理念をもとに、男性の育児休業取得を推進し、社員の育児とキャリアの両立支援をさらに強化する考えです。業界全体に対し、柔軟で多様な働き方を実現するための先駆者となることを目指しています。育児と仕事の両立が進むことで、全ての社員が安心して働ける未来が開かれることを期待しています。