廃食用油でSAFへ
2025-11-04 12:23:23

神奈川県の「ほっともっと」が国産SAFの供給拡大へ、廃食用油の再利用を推進

神奈川県の「ほっともっと」が国産SAFの供給拡大へ



株式会社プレナスは、持ち帰り弁当の「ほっともっと」をはじめ、定食レストランの「やよい軒」、さらにしゃぶしゃぶや本格飲茶を提供する「MKレストラン」を運営し、日本全国で2,809店舗を展開しています。このたび、同社は神奈川県内全ての「ほっともっと」店舗において、廃食用油を国産の持続可能な航空燃料、SAF(Sustainable Aviation Fuel)として供給する取り組みを開始することを発表しました。この新たな取り組みは、2025年11月からスタートします。

廃食用油の重要性とSAFの効果



国産SAFは、従来の航空燃料に比べてCO2排出量を約80%も削減できる可能性があるとされています。具体的には、原料が100%廃食用油である場合、収集から製造、さらには燃焼に至るライフサイクル全体でこの大幅な削減が期待できるのです。国内においても、2030年には航空会社による燃料使用の10%をSAFで賄う目標が掲げられており、長期的には2050年にはカーボンニュートラルを達成することを目指しています。

このような背景の中で、廃食用油の供給は非常に重要な課題となっており、現在は年間約10万トンが海外に輸出されています。そのため、国内SAFの供給を確保するために、国内での安定した調達が求められています。

プレナスの取り組みと目標



プレナスでは、全国222店舗の「ほっともっと」、「やよい軒」、「MKレストラン」から出た廃食用油を国産SAF製造の原料として利用し、資源の有効活用を通じて気候変動対策に取り組んでいます。今後は神奈川県内の全店舗で廃食用油の供給が行われ、年間約510トンの供給量を計画し、その結果として年間約1,275トンのCO2削減が見込まれています。

この取り組みについて、プレナスは日揮ホールディングスや株式会社レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYとの連携を強化し、進めていくとのことです。

Fry to Fly Project



また、プレナスは日揮ホールディングスが主導する「Fry to Fly Project」にも参加しており、廃食用油をSAFに変換するプロジェクトを通じて、国内の資源を有効活用し、持続可能な社会の実現を目指しています。このプロジェクトでは、家庭や店舗で発生する廃食用油をSAFの原料として利用することにより、航空機が飛ぶ世界を実現することを目指しています。

まとめ



持続可能な航空燃料を作るために、食用油を再利用することは、環境問題へ直接的に貢献する重要な一歩です。プレナスの取り組みは、企業の社会的責任としても大変意義深く、今後の展開に目が離せません。神奈川県内の「ほっともっと」が率先してこの取り組みを進めることで、他のエリア展開や他業種への波及効果も期待されます。私たちも、こうした企業の持続可能な取り組みに注目し、支援していきたいものです。


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