新手法の橋梁点検
2025-07-09 18:17:34

次世代橋梁点検を体験!ATCLによる新手法のデモンストレーション

次世代の橋梁点検技術を体験



2025年6月18日、兵庫県姫路市にて株式会社旭テクノロジー(ATCL)が主催したデモンストレーションが行われました。今回のイベントでは、地方自治体や建設コンサルタントが参加し、最先端のドローン技術を用いた橋梁点検手法が紹介されました。この技術は、橋梁の維持管理において重要な役割を果たすことが期待されています。

背景



社会インフラとして重要な橋梁は、老朽化が進む中でその維持管理が求められています。しかし、従来の点検手法には多くの課題がありました。例えば、橋梁点検車を使用する際には周辺環境の整備や利用料金が発生し、高所での人作業は危険を伴います。また、狭い場所での点検の難しさや、点検記録が紙ベースであるために情報の検索が困難という問題もありました。

これに対処するため、ATCLはドローンを使用した点検方法の開発を進め、安全性と効率性の向上を目指す新しい点検モデルを提案しています。

デモンストレーションの内容



今回のデモでは最先端の機材を使用し、実際の橋梁点検のシーンを再現しました。以下のような機材が投入されました。
  • - DJI Matrice 350 RTK(橋梁全体点検用機体)
  • - DJI ZENMUSE L2(高精度LiDARシステム/カメラ)
  • - Flyability ELIOS3(狭小部点検用機体)

デモのハイライトは、2機体制での同時点検です。Matrice 350 RTKが上空から全体の映像を撮影し、一方でELIOS3が近接点検を行います。操縦者と副操縦者はタブレットを使用し、点検資料とのリアルタイム対比を行いながら作業を進めます。

1. 高度な2機体制の活用


Matriceによる上空撮影とELIOSによる近接点検を組み合わせることで、橋梁の全体像と詳細部分を同時に把握できるようになりました。このアプローチにより、作業の効率化と安全性が一段と高まりました。特に、ELIOS3の飛行状態を上空からMatriceにより監視することで、安全に点検が行える環境が整えられました。

2. 3D点群データの生成


Matrice 350 RTKは、橋梁全体の3D点群データを生成しました。この技術により、橋梁構造の変化を視覚化し、過去との比較が容易になります。

3. ELIOS3による詳細点検


コンクリート橋や鋼橋の狭隘部をELIOS3で点検しました。作業は2台のタブレットで支援され、リアルタイムでの映像確認が可能でした。これにより、点検がされていない部分や損傷の証拠を見逃すことがありません。

デモの終了後、参加者から多くの質問や感想が寄せられ、特に狭小部点検の効果などについて評価されました。具体的な利点としては、交通規制や準備作業の簡略化、安全性の向上、点検時間の短縮などが挙げられました。

4. 今後の展望


ATCLは今後、社会インフラや法人の維持管理において、このドローン点検技術を一層推進していく方針です。また、自治体や専門企業への包括的な支援を行い、DX推進ソリューションとしての展開を進めていきます。

株式会社旭テクノロジーは、最先端の点検技術をもって、今後の橋梁点検業界に貢献していくことでしょう。今後の進展が期待されます。


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