兵庫・川西市で勇敢な市民たちが命を救った感謝状贈呈式

兵庫・川西市での感謝状贈呈式

兵庫県川西市では、8月8日に素晴らしい出来事がありました。市内で発生した救急事案において、迅速な対応を行った4名の市民に感謝状が贈られました。この日、消防本部にはその勇気と献身的な行動が讃えられる事業が行われました。

救急事案の発生

令和7年5月22日、午後1時54分、川西市清和台東の路上でバイク運転手の男性が意識を失い、バイクに跨ったまま転倒しました。バイクの運転者が危険な状況に陥った際、最初に現場に駆けつけたのは42歳の松岡正展氏でした。彼は迅速に119番通報を行い、救助を求めました。その行動が、後の救命処置につながる大きな一歩となりました。

その後、通りかかった会社員の星田和樹氏が、倒れていた男性に対して胸骨圧迫（心臓マッサージ）を始めました。これが彼にとって、命を救うための非常に重要な初手でした。さらに、近くを通過していた看護師の小川幸氏と瀬分美和氏も合流し、星田氏に代わって救命活動を次々に引き継いでいきました。

また、現場での偶然の出来事として、消防署の非番職員も助けに駆けつけ、その後に到着した救急支援隊に引き継ぐことで、適切な医療支援が続けられました。

感謝状贈呈式の実施

人命救助において、時間の経過が救命の可能性を減少させることはよく知られています。このことから、第一発見者並びに適切な応急処置を行った4名の勇気と献身が、命を繋げることに繋がったのです。その結果、倒れた男性は見事に社会復帰を果たすことができました。この行動は本当に称賛に値します。

感謝状贈呈式には、川西市の西川消防長が登壇し、「迅速で勇気ある行動により尊い命が救われ、職員への感謝を申し上げます」との心温まるコメントを寄せました。また、今後も応急手当の普及啓発に取り組む姿勢が強調され、救命率の向上に尽力する旨が語られました。

贈呈式には、残念ながら3名のうち小川氏のみが出席を辞退されてしまいましたが、その後に感謝状とともにクリスタルの楯が授与される運びとなりました。彼らの迅速で勇敢な行動は、今後も市の模範として語り継がれるでしょう。