3Dプリンター住宅の未来
2025-07-03 12:55:21

タイのSCGと提携した3Dプリンター住宅の未来を探る

タイのSCGと提携した3Dプリンター住宅の未来を探る



セレンディクス株式会社とタイのサイアム・セメント・グループ(SCG)の業務提携は、3Dプリンターによる建設技術の革新を促進する重要なステップです。西宮市を拠点にするセレンディクスは、2024年12月にSCG傘下のThe Concrete Products and Aggregate Co., Ltd.(CPAC)と基本合意書を締結しました。この協力によって、3Dプリンター建築の素材開発に利する高品質なモルタルの供給が実現します。

協業の背景



セレンディクスは「世界最先端の家で人類を豊かにする」というビジョンを掲げており、これを実現するために3Dプリンター技術を活用した建設の自動化を進めています。従来のモルタル供給の枠を超え、環境負荷を軽減しつつ、より良い住宅建設を目指すための材料共同開発が始まります。これはセレンディクスとSCGが持つ技術力と知識を最大限に活かす機会になるでしょう。

環境への配慮



今回の提携は、モルタルの生成過程におけるCO2削減と解体時の粉塵や廃棄物削減を意識した素材開発を進めるものです。両社は安全かつ持続可能な建設材料の開発に取り組み、最終的には環境保護にも寄与するカーボンクレジットの取得を視野に入れています。これにより、将来的には企業の持続可能な事業運営に貢献するでしょう。

営業ネットワークの強化



さらには、販売面でも両社のネットワークを活かした協力が期待されています。日本国内はもちろん、海外市場への展開も視野に入れることで、グローバルな市場での競争力を高めることが可能になります。これは日本国内における建設業に革新をもたらすだけでなく、国際的な需要にも応える可能性を秘めています。

それぞれのコメント



SCG Cement部門のスラチャイ・ニムラオー氏は、「セレンディクスとの協力は、建設業界において3Dプリンターハウジングの時代を築く重要な一歩です」とコメントしています。そしてセレンディクスの小間裕康CEOは、今回の提携が「高品質かつ低価格な住宅」の実現に向けて大きな進展となることを期待しています。

セレンディクスとSCGの概要



セレンディクスは日本初の3Dプリンター住宅メーカーであり、革新的な技術を活用した住宅提案を行っています。タイのSCGグループは、創業112年の歴史を持ち、東南アジアではセメント、化学、包装業界で知られるコングロマリットです。

この業務提携により、セレンディクスは新たな市場開拓の機会を得る一方、SCGは日本における販売チャネルの拡大を図ることができます。両社の連携は、持続可能な社会の実現に向けた新たなモデルケースとなることでしょう。

まとめ



今後、セレンディクスとSCGの協力によって生まれる新しい技術や素材は、業界全体に動静をもたらし、持続可能な住環境の創造に貢献することが期待されています。この提携がもたらす変革を通じて、日本だけでなく、世界中に新たな建設の風を吹き込む日が待たれます。


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