木村化工機の栄誉
2024-12-23 16:21:30

木村化工機代表の椎野朱里が日本機械学会で表彰

2024年11月8日、日本機械学会の動力エネルギーシステム部門から、木村化工機株式会社エネルギー・環境事業部の椎野朱里が「優秀講演表彰」を受けたことが発表されました。この受賞は、2023年9月に東京都で行われた「第27回日本機械学会動力・エネルギー技術シンポジウム」において、椎野が発表した研究が高く評価された結果です。具体的には、彼の講演では、放射性物質を除去するフィルタベントシステム(FCVS)に関する新技術として、銀ゼオライトXeAを活用した希ガス吸着性能の評価についての内容が取り上げられました。

この研究において、椎野は新たな試験装置を製作し、その性能評価に努めました。FCVSは、放射性物質を効率的に除去するための重要なシステムです。従来の活性炭よりも優れた特性を持つ銀ゼオライトを採用する背景には、放射性物質をより高い精度で、かつ迅速に処理する必要性がありました。

椎野は、試験装置において、特にキセノン濃度20ppm、気温15℃、露点-50℃の条件下で銀ゼオライトの吸着性能を実証しました。従来の活性炭では約5分でリークが開始するのに対し、銀ゼオライトは約180分間保持が可能であり、この結果はすでに確認されている通り、銀ゼオライトが活性炭と比べて36倍以上の保持性能を示すことがわかりました。加えて、露点の違いについての影響評価も行なわれ、(-20℃または-50℃)での吸着性能の差は大きくないことが示されています。

この研究は、木村化工機が経済産業省の支援を得て進めている「原子力産業基盤強化事業補助金」に基づくもので、放射性物質を除去する新技術の開発に貢献しています。また、この事業は、ラサ工業株式会社、森村商事株式会社、国立大学法人東京科学大学とのコンソーシアムで進められており、すでに実用化へと進んでいます。これにより、原子力関連の事故への迅速な対応や、原子力施設に従事する従業員の被ばくを減少させる大きな成果が期待されています。

木村化工機は1924年に設立され、資源循環や低環境負荷のエネルギー供給を通じて、製造業の持続可能性に寄与する企業です。特に蒸留・蒸発装置の分野では、業界トップクラスの技術力を有しており、持続可能な社会に向けた取り組みを推進しています。どうぞ今後の椎野と木村化工機の活躍から目が離せません。今後も革新的な技術開発が続けられることを期待しています。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 木村化工機 椎野朱里 日本機械学会

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。