3Dプリンター住宅市場に挑戦
2025-10-03 15:09:31

セレンディクスがオーストラリアの3Dプリンター住宅市場に挑戦!新たな覚書を締結

セレンディクスがオーストラリアで3Dプリンター住宅戦略を推進



2025年に開催される大阪・関西万博において、セレンディクス株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役CEO:小間裕康)がオーストラリアの不動産投資・アドバイザー企業Planum Partners(本社:シドニー)と覚書を締結しました。この取り組みは、急激な住宅価格の高騰に悩むオーストラリア市場において、3Dプリンターを活用した新しい住宅供給の可能性を探るものです。

オーストラリアの住宅事情



オーストラリアでは、多くの人々が住宅を持つことが非常に困難になっています。現在、主要都市の住宅価格は中央値で約1億209万円を超え、2023年の年間増加率は8.1%に達しています。これにより、特に初めて住宅を購入しようとする人たちには手が届かない価格が続出しています。この状況は緊急の社会課題とされており、革新的且つ手頃な価格の住宅提供が求められています。

プロジェクトの概略



セレンディクスとPlanum Partnersは、クイーンズランド州政府の協力を得て、オーストラリアの住宅危機に立ち向かうべく、3Dプリンター住宅のデモンストレーションプロジェクトを進めています。計画の第一歩として、今後フィージビリティスタディを通じてクイーンズランド州内での実証棟の建設を目指します。これにより、現地の法的要件や気候に対応しながら、高品質な住宅の大規模供給を実現することを目指しています。

Planum Partnersの役割



Planum Partnersは、2015年に設立された不動産・インフラ・エネルギー分野に特化したアドバイザリー会社です。プロジェクトにおいては、資金調達や現地企業との協力を進め、セレンディクスが現地の建設基準に応じた3Dプリンター住宅を建設するためのネットワーク構築を担います。

セレンディクスのビジョン



セレンディクスは独自のビジネスモデルを持ち、設計データの提供と現地での実行を分離しています。これにより、コストの削減を図りつつ、日本と同等の品質を保った住宅を世界中に提供することを目指しています。過去にはウクライナの復興支援プロジェクトや、タイのサイアム・セメント・グループとの連携により、グローバルな展開を進めてきました。

代表者および関係者のコメント



今回の覚書に関して、セレンディクス代表取締役CEOの小間裕康氏は「オーストラリアの住宅価格の高騰を受けて、私たちの技術が必要とされていると感じている。現地の素材を活用し、高品質な住宅を手頃な価格で提供する体制を築いていく」と述べています。また、Planum Partnersのマシュー・マッキャン会長も、政府の関心が高い住宅不足の問題に対し、セレンディクスの革新的な技術による解決に期待を寄せています。

結論



セレンディクスとPlanum Partnersの協力は、オーストラリアにおける住宅危機の解決に向けた大きな一歩です。このプロジェクトが成功すれば、3Dプリンター住宅の導入は世界中に広がり、より手頃な価格で質の高い住まいを提供する可能性があります。今後の動向に注目です。


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