兵庫県高砂市、全中学校にAI型教材キュビナを導入へ

兵庫県高砂市では、教育環境の向上を目指して、AI型教材『キュビナ』を全市立中学校に正式に採用することが決定しました。この取り組みは、2025年9月から実施される予定で、市内の全中学校6校に通う約2,300人の生徒がこの新しい学習システムを利用することになります。

教育の充実に向けた取り組み

高砂市では、子どもたちの個性に応じた学びを大切にした教育を実現するために、様々な施策が進められています。ICTを活用した授業改善や教職員の研修を通じて、より良い教育環境を提供するための努力が続けられています。この一環として、2025年4月には先行導入校2校でAI型教材『キュビナ』が試験的に導入されており、その成果が評価されて全校導入に至りました。

キュビナの導入による変化

AI型教材『キュビナ』は、生徒一人ひとりの学習進度や理解度に合わせた問題を出題する特徴があります。この技術は、生徒のつまずきをAIが分析し、最適な問題を提供することで、理解度の向上と定着を図ります。これによって、生徒の学びへの主体性が高まると同時に、教員の負担軽減にもつながるという好循環が生み出されます。

また、全体の指導方法を共通化することで、教職員の情報共有が進み、研修や他校との連携もスムーズに行えるようになります。学習データが市全体で分析できるようになることで、教育品質の均一化が図られ、個別支援の向上が可能になります。

高砂市の教育ビジョン

これらの動きは、高砂市が掲げる「子どもが主役の学び」という教育ビジョンにも合致しており、生徒たちが自らのペースで学ぶことができる環境の整備が進むことを示しています。これにより、教員は授業により集中できるようになり、生徒の成長を支える教育環境が両立することが期待されています。

未来を見据えた教育改革

株式会社COMPASSが開発した『キュビナ』は、すでに国内の約2,300校で導入され、100万人以上の子どもたちに利用されています。これからも、公教育におけるICTの普及に貢献し、すべての子どもたちに「個別最適な学び」を提供することを目指して邁進しています。

この新しい学びのスタイルは、教育の未来を左右する重要な鍵となるでしょう。高砂市での取り組みが他の地域にも波及し、全国の教育環境がより良くなることを期待しています。