市川市新クリーンセンターにおけるDBO事業、タクマが受注

市川市新クリーンセンター計画の概要

千葉県市川市は、老朽化が進む既存のクリーンセンターに代わる新設計画を進めており、その設計や建設、運営を株式会社タクマが受注しました。この新しいクリーンセンターは、焼却施設と不燃・粗大ごみ処理施設を含むもので、2031年1月からの20年間、タクマがその運営を担います。

先進的なごみ処理技術の導入

新設するクリーンセンターは、国内で最高レベルの発電効率を誇るごみ発電システムを導入します。高温高圧ボイラをはじめ、各種最新技術を組み合わせることで、安定した運営が可能になります。また、高性能ストーカ炉に加え、AIによる燃焼制御システム（ICS）も導入され、効率的なごみ処理を可能にします。

デザインと環境への配慮

新しいクリーンセンターでは、外観デザインにも力が入れられています。ごみ発電の重要な機器であるボイラは外から見えるように設計されると同時に、太陽光発電パネルも壁面に設置されます。これにより、施設がクリーンエネルギーの生産に寄与していることが視覚的に示され、市川市のカーボンニュートラル推進の象徴的存在となることを目指します。

市川市のごみ処理の現状

市川市の現行クリーンセンターは稼働から30年以上が経過し、その老朽化が問題視されていました。この新しい計画は、地域のごみ処理能力を向上させるだけでなく、環境保護にも配慮した設計が求められています。タクマはすでに380以上の施設を手がける実績があり、その経験を生かして持続可能な循環型社会の実現を目指します。

プロジェクトの展望

今回のDBO事業の契約金額は660.8億円（税別）で、設計・建設期間は2025年6月から20230年12月までの約5年7ヶ月とされています。その後は2021年から2050年までの長期にわたり、タクマによる運営が行われます。このプロジェクトは、市川市にとって新たな環境技術の先端を体現する重要な拠点となるでしょう。

市川市の次期クリーンセンターは、新たなごみ処理施設として、地域の環境問題を解決するための大きな一歩です。これからの事業運営によって、地域における循環型社会の形成に期待が寄せられます。