法人向けAIチャットボット「ENSOU」の本格提供が始まる
兵庫県神戸市に本社を構える株式会社Digeonが、業務に特化した生成AIチャットボット「ENSOU」の本格提供を2025年8月より開始します。このサービスは、企業のナレッジ活用や文書作成を支援するために開発されたもので、法人向け生成AIプロダクトの第一弾として位置づけられています。経営層や従業員から生成AIの導入への関心は高まっていますが、実際の導入には多くの障壁が存在しています。その中でも、INSOUチャットボットは、誰でも簡単に利用できるように設計されています。
生成AIの導入状況と課題
ICT総研の調査によると、国内の企業のうち生成AIを導入しているのは約24.4%にとどまっています。多くの企業が導入に至っていない理由として、コストや情報漏洩の懸念、さらには「何から始めればよいのかわからない」という途方に暮れる声が挙げられます。特に、社内の理解や体制が整っていないことが、企業の導入を妨げる一因となっています。
Digeonはこうした「使いたくても使えない」という状況を打開するため、短期間で利用開始できるシンプルかつセキュアなチャットボットを開発しました。本サービスは、法人利用に必要なセキュリティ要件を満たしつつ、月額900円からという競争力のある価格を魅力にしています。この価格設定により、すべての企業が生成AIを体験できる環境が整います。
ENSOUチャットボットの特徴
「ENSOUチャットボット」の特徴は、以下の通りです。
1.
業務ファイルを基にしたAI構築: 社内のマニュアルや人事制度、FAQ集をAIに読み込ませることで、企業特有の文脈に即した応答が可能になります。たとえば、社員が「勤怠の申請フローはどこにありますか?」と尋ねると、的確に答えてくれるでしょう。
2.
業務生産性の向上: 従来、検索や確認にかかる時間をAIとの会話に切り替えることで、効率的な業務運営を実現します。
3.
シンプルな初期設定: 初期セットアップは、アカウント発行、ファイル登録、プロンプト設定の3ステップで完了し、最短1営業日で利用が開始できます。
4.
セキュリティ万全の設計: 本サービスは、法人利用に必要なセキュリティ要件を標準装備しています。IPアドレス制限や通信の暗号化により、安全に業務を行えます。
5.
トライアルプランも充実: 月額900円から利用でき、さらに申し込み不要で1ヶ月の無料トライアルも用意されています。このため、導入のハードルも下がり、小規模な企業でも気軽に試すことが可能です。
将来的な展望
今後、未開拓な領域での業務支援を視野に入れて、ENSOUの機能を追加していく予定です。特に、2025年秋には社内のやり取りやドキュメントをもとに、報告書や提案資料を自動生成する機能を導入する考えです。この機能により、社員は伝えたい内容をAIと真剣に対話しながら形にすることができるようになります。
将来的には、定型業務を扱うことができるAIエージェントへの進化も視野に入れています。こうした新機能を通じて、ENSOUは企業の生産性を向上させる重要なインフラとしての役割を果たしていくでしょう。
代表のコメント
代表取締役の山﨑祐太は、「ENSOUチャットボットは、日本企業がAIを業務で実際に活用するための鍵となることを目指しています。多くの企業がコストやセキュリティの不安に悩まされていますが、本サービスを通じてそのハードルを下げ、全ての企業が生成AIを手軽に利用できる環境を整えたい」と述べています。
ENSOUチャットボットが、企業の日常業務に役立つツールとして普及し、生成AIが当たり前のインフラとして根付く日が来ることを期待します。