豊岡の若きデザイナーが手掛けた井原デニムウォレットポーチの魅力
兵庫県豊岡市は、鞄の街として知られ、地場産業が栄えています。この地で新たに誕生した豊岡鞄の「井原デニム ウォレットポーチ」は、地元の専門校生徒がデザインした初の商品です。このポーチがどのように生まれたのか、その背景を掘り下げていきましょう。
若きデザイナー、山岸紀善さんの挑戦
このウォレットポーチをデザインしたのは、Artisan Schoolに在籍する山岸紀善さん。彼はプロダクトデザインの専門学校を卒業後、レザーの技術を磨き、Artisan Schoolの11期生として新たな挑戦を始めました。この学校は、鞄作りを1年をかけて基礎から学ぶ専門校であり、実習を通じて20種類以上の鞄を製作し、その技術だけでなく、ブランディングやマーケットに関する知識も学んでいきます。
山岸さんは、秋の合同企画授業において、オリジナルの鞄をデザインするため、講師やデザイナーとディスカッションを重ねました。その中で、彼のデザインは明確なコンセプトと強みを持っていました。そのため、製造企業が商品化を進める際に、最も早く選ばれたのです。
井原デニムウォレットポーチの特長
「井原デニム ウォレットポーチ」は、鞄の形と機能性を両立させています。セルビッジデニムの特徴を活かしたコンセプトで、内装にはオープンポケットやファスナーポケット、カード入れを備え、財布のような役割も果たせます。このポーチは3WAYで使えるのが特長で、ショルダー、クラッチ、そしてベルト通しとしても利用できます。特に背面のホックを外せば、パンツのベルトに取り付けることが可能に。これにより、シーンに合わせた使い方が楽しめます。
さらに、横型に設計されているため、小銭やお札の視認性が良く、椅子に座る際にも邪魔になりにくい設計が施されています。デザイン性と機能性を兼ね備えた、現代のライフスタイルにフィットしたアイテムとなっています。
材料へのこだわり
デザインだけでなく、山岸さんは素材にも大きなこだわりを持っています。彼は「大事にじゃなくて、ボッコボコに使ってほしい」と語ります。これは、エイジングを楽しむことができる素材を使用しているからで、デニムや革だけでなく、パーツの金具まで、使用することで変化を楽しんでほしいという願いが込められています。
販売と入手方法
豊岡鞄ブランドの専門店「Toyooka KABAN Artisan Avenue」をはじめ、豊岡鞄 スズラン高崎店、オンラインストアでの販売が開始されます。特に「ネイビー×キャメル」のカラーは限定販売となり、山岸さんが初めてデザインしたこだわりの一品です。
まとめ
「井原デニム ウォレットポーチ」は、豊岡の鞄作りの伝統と若き才能が融合した作品です。これからも、新たなデザイン案が続々と登場予定とのこと。豊岡の鞄に今後も目が離せません。若いデザイナーたちの挑戦を応援しながら、この新しい製品の状況を見守っていきたいと思います。ますます進化する豊岡のカバンに期待が高まります。