特別企画展「流氓ユダヤと神戸の歴史」開催
福井県敦賀市にある「人道の港 敦賀ムゼウム」では、ユダヤ人難民の歴史に焦点を当てた特別企画展『流氓ユダヤと神戸の歴史』が開催されます。この展覧会では、第二次世界大戦中に日本に逃れたユダヤ難民たちの物語と、彼らがどのように神戸で生活を営んでいたのかを探ります。
ユダヤ難民の歴史
1940年から1941年にかけて、ナチス・ドイツやソ連の迫害を逃れるため、東ヨーロッパのユダヤ人たちは中立国リトアニアに逃げ込みました。その際、多くの人々は杉原千畝領事代理が発行した「命のビザ」を手にし、シベリア鉄道を利用して日本海の敦賀港に到達します。
敦賀に上陸したユダヤ人たちは、その後、神戸に移り、そこで日本で唯一のユダヤ人コミュニティが形成されました。神戸は1868年の港開港以降、国際都市として外国人を受け入れていましたが、彼らが持つビザは「日本通過ビザ」であり一般的に長期滞在を許可されていませんでした。
それにも関わらず、神戸ユダヤ協会や歴史学者の尽力により、多くのユダヤ難民が神戸に一定期間滞在することが可能になり、地域の人々からの温かい支援を受けて生活していました。
写真作品「流氓ユダヤ」
当時、大阪を拠点に活動していたアマチュア写真家団体、『丹平写真倶楽部』が撮影した「流氓ユダヤ」と呼ばれる一連の写真は、神戸のユダヤ難民たちの日常をリアルに捉えたものです。ユダヤ人の生活の一端が伝わるこれらの写真群は、歴史的な貴重な資料として称賛されています。
本企画展では、こうした写真作品を複製したパネルが展示され、来場者は当時の雰囲気を感じることができるでしょう。
開催概要
- - 期間: 令和8年3月14日(土)〜6月14日(日)
- - 場所: 人道の港 敦賀ムゼウム企画展示室
- - 開館時間: 9:00〜17:00(最終入館16:30)、水曜日定休(祝日の場合は翌日)
- - 入場料: 大人500円、小学生300円(20名以上の団体割引あり)、障がい者及び介護者別途特典有
企画展関連イベント
また、講演会も企画されています。『流氓ユダヤの神戸-ユダヤ難民と丹平写真倶楽部』と題し、加藤哲平氏を講師に迎えた講演会が3月15日(日)15時から行われます。この講演会は先着50名、事前申し込みが必要です。
敦賀ムゼウムの役割
「人道の港 敦賀ムゼウム」は、明治から昭和初期にかけてヨーロッパとの交通の要所として機能した敦賀港の歴史を紹介しています。館内では展示資料やアニメーション、映像を駆使して歴史的な背景をわかりやすく説明しています。
このムゼウムは、「命と平和の尊さ」を発信し続けており、訪問者に対して忘れてはならない歴史の重要性を訴えています。
特別企画展『流氓ユダヤと神戸の歴史』は、単に過去の事実を学ぶだけでなく、これからの平和を考える貴重な機会です。ぜひ、足を運んでみてください。