役割の変化を反映した関西の父親育児実態調査
花まる教育研究所が行った「父親の育児実態調査」によると、関西在住の父親132名を対象にした調査結果が発表されました。この調査は、育児における意識や悩みを深く掘り下げており、特に関西の父親たちの育児に対する原点や相談相手、孤独感について明らかにしています。
1. 育児参加の動機は「親の背中」
関西の父親が育児に意欲的になったきっかけとして、「子どもの成長を実感したい」という理由が81.1%で最も多い一方、3位には「自分の親がそうしていたから」という回答が19.7%を占めています。これは、育児に関する価値観が親の影響を強く受けていることを示しており、親世代の育児観が受け継がれていることがうかがえます。
関東では同様の調査結果があり、「子どもの成長実感」が多く挙げられたものの、親世代の影響は比較的薄く、より個々の成長へと焦点が当たっています。このような地域差は、育児のアプローチに影響を与えていると言えるでしょう。
2. 相談相手は家庭内が中心
育児に関する相談相手が家庭内の人々に集まる傾向も、関西の特徴です。最も多かったのは「妻」で82.6%、次に「両親」が31.8%、そして「職場の同僚・上司」は25.8%と続きます。関東と比較すると、職場での相談が少なく、家庭が中心となっていることが確認されます。
このことから、関西の父親は育児において家庭の支えを重視する傾向が強いようです。しかし、中には7.6%の父親が「相談相手がいない」と回答しており、育児に対する孤独感が潜在的に存在していることも明らかになりました。
3. 孤独感の現実
育児の中で孤独感を抱える父親は30.3%で、関東の34.5%と比べるとやや低いものの、依然として多くの父親がこの問題に直面していることが分かります。育児が広がる中で悩みや葛藤を語り合う場が必要であるといえるでしょう。
4. 9割超が育児に悩みを抱える
今調査の中で、92.7%の父親が何らかの育児に関する「悩みを持っている」と回答しています。最も多かったのは「子どもが言うことを聞かない」とのことで、夫婦関係や子どもの人間関係、メンタル面が心配という意見も目立ちました。関西では、育児における不安が直接的に子どもとの関わりの中で顕在化する傾向があります。
5. 育児を通じた自己成長
興味深いことに、87.9%の父親が「育児を通じて自分自身も成長した」と感じています。これは、育児が単なる責任だけでなく、自己成長の過程でもあることを示しています。喜びを感じる瞬間も「子どもの成長を実感したとき」が83.3%を占めるなど、地域を問わず喜びの軸が“子ども”に結び付いていることが分かりました。
6. 社会が求めるもの
調査結果には、育児の喜びとともに、地域コミュニティや社会全体での育児支援の必要性を感じているという父親たちの声も多数寄せられています。多くの父親が、子育てを通じて社会の付き合い方や自らの考え方に変化があったことを認識しており、育児中の孤独を解消するためのコミュニケーション環境の整備が必要だと強く訴えているのです。
まとめ
関西の父親たちは、親から受け継いだ価値観に基づき、育児に前向きに取り組んでいる一方で、孤独感や悩みも抱えていることが調査から明らかとなりました。今後は、地域での育児コミュニティ形成や、育児に対する社会全体での理解と支援が求められます。
この調査結果は、育児における父親の役割や社会課題を見つめ直す良いきっかけになるでしょう。