水上ドローンの進化
2025-10-03 16:05:54

水上ドローンと気象観測装置を紹介した古野電気の挑戦

水上ドローンと気象観測装置を紹介した古野電気の挑戦



2025年9月4日から5日にかけて行われた「国際フロンティア産業メッセ2025」で、古野電気株式会社が初出展し、その技術力を披露しました。兵庫県西宮市に本社を構える同社は、自らのビジョンである「安全安心・快適、人と環境に優しい社会」をテーマに、測量向けの水上ドローンや気象観測機器を展示しました。これらの製品は、海・陸・空の幅広い分野での利用を目指しており、地域社会や国際的なインフラの発展に寄与するという目的があります。

出展した製品の概要



古野電気のブースには、さまざまな先端技術が並びましたが、特に注目されたのは、深浅測量用の水上ドローン「Furuno Bathymetric Solution」や気象観測装置「KASMI」などの革新的な製品です。これらは、災害対策や物流の効率化に役立つことを意図して設計されています。

Furuno Bathymetric Solution



「Furuno Bathymetric Solution」は、小型・軽量設計の水上ドローンで、マルチビームソナーを搭載しています。従来の測量方法に比べて、より迅速かつ正確にデータを取得でき、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」への登録申請も行っています。特に、近年増加するダムや貯水池、河川での測量業務において indispensable な役割を果たします。

  • - 特徴:
1. エントリーモデルとしての導入のしやすさ: 初心者でも使えるように設計されています。
2. 軽量・コンパクト: 狭いエリアでも操作がしやすく、組立も簡単です。
3. 優れたサポート体制: 導入から運用までしっかりとサポートします。

KASMI



小型マイクロ波放射計「KASMI」は、ドローンの航行における安全性向上に寄与する重要な装置です。大気中の水蒸気を高精度に観測し、局地的な豪雨の報告にも貢献します。設置は容易で、さまざまな場所での使用が可能です。

  • - 特徴:
- 高精度な水蒸気観測が可能。
- 局地的な水蒸気流入を早期に捉え、リスクを低減します。

CMOMIL



「CMOMIL」は、雲の動きを追跡することで天候予測にも利用できます。画像データを解析し、雲量の変化を把握することができるため、ドローン運用における重要な情報を提供します。

FWC



簡易型クラウド遠隔監視カメラ「FWC」は、夜間でも安心して使用できる設計です。ソーラーパネルとバッテリーが一体化しているため、大規模工事なしに装着可能。ただし、ドローンポートの障害物監視にも有効です。

ミリ波レーダー



加えて、古野電気はミリ波レーダーも参考出展しました。このレーダーは悪天候や夜間における監視性能が高く、重要なインフラの監視に役立つことでしょう。

展示会の意義



今回の「国際フロンティア産業メッセ2025」における出展を通じて、古野電気は自社の技術が地域インフラの未来にどれほど貢献できるかを実感しました。企業・大学・研究機関が集まる場での技術交流の重要性を強調し、今後とも海・陸・空を問わず、新たな技術革新を追求する姿勢を示しました。

古野電気は引き続き、持続可能な未来の構築に向けて真剣に取り組み、技術の進化がもたらす新たな価値をご提案していくでしょう。地域社会や国際市場に向けたさらなる挑戦に期待が寄せられます。


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