「GLION ARENA KOBE」がもたらす安心と安全
2024年、阪神淡路大震災から30年の節目を迎えて、兵庫県神戸市に「GLION ARENA KOBE」がオープンします。これは、国内初の災害医療対応の次世代アリーナとして注目されています。運営を担う株式会社One Bright KOBEは、2023年4月からスカパーJSATと提携し、地域の活性化と災害対策を進めています。
今回新たに導入されるのは、災害医療対応通信衛星アンテナです。この衛星IPネットワークサービス「ExBird」を使用することで、地震や津波など緊急時に通信が途絶えても、インターネットや音声通信が可能になります。これにより、医療機関との連携が強化され、迅速な医療サービスが提供できる環境が整います。
災害時の安全確保の重要性
「神戸アリーナプロジェクト」は、神戸市との協定を基に地域活性化と社会課題の解決を目指しています。災害発生時においては、携帯電話の使用が難しい状況でも、衛星通信を活用して医療機関と接続することが可能です。この取り組みは、観客や訪問者の安心安全を確保し、長期的な地域貢献につながります。
特に、神戸市は270度海に囲まれた独自の立地ともなっており、津波や高潮、台風といった自然災害が発生するリスクがあるため、事前の準備が不可欠です。大規模な地震が起こった場合には、7階建てのアリーナ内での「垂直避難」も視野に入れています。
次世代アリーナの役割
「GLION ARENA KOBE」は、単なるイベントスペースではなく、地域の防災拠点や医療サポートのハブとしての役割を果たします。災害時には、アリーナ内で医療支援体制の確保が図られるほか、周辺住民にも安心を提供することを目指しています。このように、地域全体で災害に立ち向かうための強固な基盤を築いていくのです。
また、今回のプロジェクトはテクノロジーを活用した民間と行政の協力のモデルケースともなります。デジタル技術を駆使して、神戸市の未来をつくるための新たな取り組みが期待されているのです。さらに、アリーナ周辺の観光スポットや商業施設との連携により、地域への訪問者を促す施策も行われています。
未来への展望
「GLION ARENA KOBE」は、地域に根ざした運営を続けることで、訪れる人々に安心して利用してもらえるスペースを提供することを目指しています。災害医療対応という新たな試みによって、神戸が全国的なランドマークとしての地位を確立し、さらなる発展が期待されるでしょう。
このような背景の中で、GLION ARENA KOBEは、地域社会に寄与する自立的な存在として成長していくはずです。皆さんもこの新しいアリーナに足を運び、地域の未来を共に見守っていただければと思います。