兵庫県が誇る新たな美味しさ「クロダイ使用ちぎり揚げ」
兵庫県の生活協同組合コープこうべは、2021年の設立100周年を祝して、地域の課題解決を目指した新しい取り組み「CO・OP NEXT100商品」の開発に取り組んでいます。これは地元の漁業者や企業、団体が連携し、低利用魚である神戸市産のクロダイを使った新しい商品を生み出すプロジェクトです。
CO・OP NEXT100商品とは?
CO・OP NEXT100商品は、規格外の原材料を有効に活用して地域の活性化を図り、工場の稼働を促進することを目的としています。コープこうべと生産者、取引先が協力して開発を進めているこの商品は、地域の特性を活かした重要な取り組みです。
低利用魚って何?
低利用魚は、旬ではないため脂の乗りが悪く、食用として流通しにくい魚のことを指します。また、見た目が悪かったり、市場に出回るほどの数が揃わないことから、低価格で取引されることも。神戸市周辺では水揚げ量の30~40%が低利用魚であると言われています。これらの魚を使うことで、地域の漁業者が抱える問題を解消し、消費者にとっても新しい価値を提供することが目指されています。
クロダイの現状
神戸市近海では、春に多く水揚げされるクロダイが漁業者の悩みの種でした。秋冬に捕れるクロダイは脂が乗り美味しいことで知られていますが、春のクロダイはその逆で、取引価格も低いため、十分に活用されることがありません。さらに、養殖海苔の餌にもなってしまうことがあり、地元の漁業者からはその解決が求められていました。
新たな商品開発のきっかけ
2024年、神戸市漁協からの悩みを受け、地元のカネテツデリカフーズ株式会社は春のクロダイを活かした商品の開発を決意しました。彼らは、過去にもコープこうべと共同で、ほうれん草の外葉を利用した商品を成功させており、今回も同じように連携を強化しました。
クロダイを食べる文化を目指して
神戸市漁協が冷凍したクロダイを、協同食品センターがすり身にします。そして、カネテツデリカフーズが淡路島産の玉ねぎ、ごぼう、にんじんなどを加え、練り製品に仕上げます。この地元企業や団体の協力によって、クロダイを使った「ちぎり揚げ」が完成しました。
地元の声を反映した商品作り
商品の開発には、職員や会議のメンバーである組合員の意見を取り入れました。「クロダイを食べる文化を盛り上げたい」との思いを胸に、具材の大きさや風味に工夫を凝らし、玉ねぎの自然な甘みやごぼうの香り、にんじんの彩りを引き立たせるほか、食べやすさにも配慮しました。
このようにして「兵庫県産クロダイ使用ちぎり揚げ」が誕生し、早速消費者からは「大きさがちょうどよくて食べやすい」や「野菜の風味が豊かで美味しい」と好評を得ています。
商品の詳細
- - 仕様: 1パック80g
- - 供給方法: 店舗:9月5日(金)~7日(日)数量限定(コープミニを除く)
- - 宅配: 8月4回(8/26~カタログ配布)
- - 温度帯: 冷蔵
- - 賞味期限: 11日(製造日を含む)
- - アレルギー表示: 小麦・卵・大豆・魚肉すり身
新たな味わいの「兵庫県産クロダイ使用ちぎり揚げ」をぜひ、お試しください!この商品が地域の課題解決に寄与し、漁業者にも喜ばれることを願っています。