高砂市米田水源地の浄水施設更新工事
兵庫県高砂市で、地域の水供給に重要な役割を果たしている米田水源地が、大規模な更新工事に着手します。この工事は、水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社によって実施され、2024年12月26日に高砂市上下水道部との契約が締結されました。
【更新工事の背景】
米田水源地は、1955年に供用開始以来、加古川を水源とする高砂市唯一の浄水場として、地元住民に安全で清らかな水を提供してきました。しかし、時代の流れとともに設備の老朽化が進んでおり、これを解消するために浄水施設の全面的な更新が必要とされていました。
今回の工事は、浄水機能を保持しつつ、急速ろ過池や薬品沈殿池、排水処理施設の更新を行います。さらに、水の需要が減少している現状を踏まえ、浄水施設の規模を適切に調整するダウンサイジング工事も含まれています。これにより、より効率的な水処理が期待されています。
【関西初!ダウンサイジングの挑戦】
今回のダウンサイジング工事は関西初の試みで、非常に難易度が高いと言われています。通常であれば、既存の施設を撤去して新たに建設することが一般的ですが、米田水源地では既存設備を運用し続けながら工事が行われます。
まず、片系統の設備を停止し、既設設備を撤去。その後は沈殿池内に仕切り壁を設置し、必要な水量に応じた容量に改善します。新しい設備を導入し、試運転を経て工事が完了した後、もう一方の系列へと進めていきます。これにより、浄水場は順次、最適な規模へとアップデートされていきます。
【安全で持続可能な水環境の実現へ】
水ingグループは、「持続可能な水インフラの構築」を企業理念に掲げ、地域社会に貢献するために様々な技術やサービスを展開しています。米田水源地の更新工事を通じて、住民が安心して利用できる水環境を提供する向上が期待されます。
【契約の詳細】
この工事の概要は以下の通りです:
- - 工事名:米田水源地浄水施設更新工事(機械・土木・建築)
- - 発注者:高砂市上下水道部
- - 浄水量:約83,000㎥/日(現時点)→ 約36,200㎥/日(竣工後)
- - 入札方式:制限付一般競争入札
- - 契約金額:3,137,200,000円(税込み)
- - 工事場所:兵庫県高砂市米田町米田新300番地
- - 契約工期:2024年12月27日~2028年3月31日
新しい水インフラの構築を通じて、高砂市の未来を支えるこのプロジェクトに期待が寄せられています。