特別支援学校の生徒による革新的なプロジェクト
神戸市立青陽灘高等支援学校の生徒たちが心を込めて作り上げた『おまもりチャーム』が、神戸市のふるさと納税返礼品として2023年7月3日に提供が開始されました。これは特別支援学校の生徒が製作した製品として初めてのケースであり、社会貢献の新たな形を示しています。
チャームとその機能
このチャームは、緊急時の連絡先や常備薬の情報を内包できるカードが付属しており、災害時にも役立つよう工夫されています。デザインには「クロス&ハート柄(グリーン)」が採用され、持つ人に安らぎをもたらすことを目指しています。学生たちは「持つ人に幸せが訪れるように」という願いを込めています。
また、チャームの裏面には、青陽灘高等支援学校の校章をモチーフにしたデザインが施されており、見た目にもこだわった仕上がりとなっています。これにより、日常的にも利用しやすいよう考慮されています。
リンキング技術への挑戦
今プロジェクトの鍵となるのは、工業ニットのリンキング技術です。この技術は、ニット生地を縫い合わせるための高度な技能が要求されます。学生たちは「リンキング部」としてこの技術を習得し、日々製品作りに励んでいます。特別支援学校の生徒たちが持つ高い集中力や器用さが、この技術にぴったり合い、驚くべき成果を上げています。
生徒たちは初めて製品を作る際、ただの練習ではなく、商品として販売されるものとして取り組むことを教わります。それにより、彼らの技術や働く姿勢が磨かれ、真剣に物に向かう姿が見られるようになります。製品が完成した際の満面の笑顔は、生徒たちにとって大きな自信となっていることでしょう。
社会貢献と共生社会の実現
この取り組みは、単なる製品開発にとどまらず、特別支援学校の生徒たちが社会参加し、自立を試みる重要なステップにもなっています。神戸市はこのプロジェクトの社会的意義を認め、生徒たちの能力を引き出すモデルケースとして評価しました。特に、障がいを持つ人々の働く環境を改善し、共生社会の実現に向けての一助となることが期待されています。
プロジェクトの未来
株式会社インプルーヴは、特別支援学校との連携を深め、この技術が他の業界にも応用可能であることを示しています。将来的には、兵庫県が世界中で頼りにされるリンキング技術を持つ地域として発展することを目指しており、『おまもりチャーム』がその第一歩になることを願っています。
本プロジェクトの詳細や製品購入については、神戸市のふるさと納税特設サイトか、オンラインショップ「グーテ×グーテ」で確認できます。心温まる願いを込めたこの「おまもりチャーム」を手に取って、多くの方に支援の輪が広がることを期待しています。
返礼品概要
- - 製品名: おまもりチャーム
- - 価格: 2,400円(税込2,640円)
- - サイズ: 高さ12.5㎝、横幅7㎝
- - 特徴: 救急情報カードや常備薬を収納可能
- - 提供開始日: 2023年7月3日
ぜひこの機会に、特別支援学校の生徒たちの手による素晴らしいチャームを手に入れ、その製品に込められたメッセージを感じていただきたいと思います。