アシックスがサステナビリティERP「booost Sustainability」を導入
株式会社アシックスが、持続可能性に特化したERP「booost Sustainability」を導入しました。このシステムは、サステナビリティ情報の一元管理を可能にし、迅速な情報開示を目指すもので、アシックスのグローバルなサプライチェーンにおいても、その効果が期待されています。
導入の背景
アシックスがこのERPを導入するに至った背景には、今、企業に求められているサステナビリティ情報の透明性があると言えるでしょう。国際的な基準や規制が強化される中、企業は製品単位での環境影響の把握を求められています。特に、欧州の規制や日本における新たな基準に適応するため、これまで以上に詳細なデータの収集が不可欠です。これにより、アシックスは企業活動全般において持続可能性を追求できます。
さらに、サプライチェーン全体にわたる温室効果ガス(GHG)排出量の管理も大きな課題です。特にScope3指標に基づくデータ収集は、多くの企業での排出量の多くを占めており、これの算定が企業全体の持続可能性向上に寄与します。アシックスは、サプライヤーからの一次データを積極的に収集し、そのデータに基づく効果的な経営戦略を展開することを目指しています。
導入決定の理由
アシックスのサステナビリティ部部長、井上聖子氏は、「サステナビリティ情報開示の要請が高まる中、データの迅速な収集と効率的な管理が求められています。booost Sustainabilityは、この要求に応じる非常に高度なシステムです。これにより、効率的な情報開示とデータを基にした改善活動が実現します」と語ります。
このERPは、サプライヤーを含む全サステナビリティ情報の一元管理を可能にし、企業レベルでの分析だけでなく製品ごとの詳細な検証も行える点が特徴です。これにより、アシックスは持続可能性の情報を適切に表示し、企業の透明性向上に貢献することができるのです。
グローバル企業としての責任
アシックスは、創業からの理念をもとに、体力や精神力の健康を促進する商品を提供してきました。持続可能なビジネスモデルの構築は、同社の活動の根幹でもあります。今回のbooost Sustainabilityの導入を介して、企業活動のすべてが持続可能性に結びつくようにしていく方針です。また、サステナビリティのマネジメントにおいて、国際的な基準に沿った経営を行うことで、グローバルに信頼される企業としての地位を確立していきます。
ブースト社のコメント
Booost株式会社の代表取締役、青井宏憲氏は、「アシックスという世界的企業にbooost Sustainabilityが採用されたことを心より嬉しく思います。サステナビリティ関連の規制が進化する中、このシステムがアシックス様の成長と企業価値の向上に寄与できることを確信しています」と述べています。
このシステムは、環境、社会、ガバナンスの各分野での情報を収集・集計し、リアルタイムにデータをモニタリングする機能を持っており、さらにグローバルな視点での情報ガバナンスにも対応しています。
アシックスとbooostの未来
さらなる持続可能性を追求するアシックスの取り組みは、製品やサービスの質を高めるだけでなく、最終消費者にとっても信頼性の高い情報を提供します。国際基準に準じた透明性と責任をもって企業活動を進めることで、アシックスはさらなる成長と発展を期待できます。
この新しい取り組みは、スポーツ業界はもちろん、他の業界にも良い影響を与えることでしょう。アシックスとbooostの連携からは、サステナビリティを支える新しいモデルが生まれることが期待されています。この動きに目が離せません。