寿司と血糖値
2025-09-29 10:47:26

寿司摂取が血糖値に与える影響を明らかにしたゼンショーHDの研究

寿司で健康を考える:ゼンショーHDの新研究



近年、健康に関心を寄せる方々が増えており、食事がもたらす影響が注目されています。そこで、株式会社ゼンショーホールディングスと京都大学との共同研究が行われ、寿司を摂取することが食後の血糖値に好影響を与えることが実証されました。この研究は、2025年8月27日から29日に開催される日本食品科学工学会第72回大会で発表される予定です。

研究の概要


この研究では、18歳から25歳の健常な男女30名を対象に、寿司とすし飯単品の摂取による食後の血糖値への影響を調査しました。参加者には、はま寿司の寿司12貫またはすし飯12貫を提供し、食後の血糖値を測定しました。さらに、すし飯の量を半分にした半シャリ寿司を使用し、寿司種とすし飯の順番が血糖値にどのような影響を与えるかも調査されました。

研究結果


研究の結果、寿司を摂取した際、すし飯単体を食べた場合と比較して食後血糖値の上昇が抑制されることが確認されました。また、炭水化物とタンパク質を同時に摂取することで、たんぱく質を先に摂った場合と同程度に血糖値上昇が抑制されるという結果も得られました。これは寿司が血糖値の上昇を緩やかにする食事選択として期待できることを示しています。

健康的な食事の提案


この研究から得られた知見は、糖質が気になる方でも寿司を楽しむことができる新しい可能性を持っています。健康的でありながら美味しい食事を楽しむためには、食べ方や選び方が重要です。例えば、「ロカボ」と言われる緩やかな糖質制限を意識することで、より健康的な食事を実現することができます。

ゼンショーグループの取り組み


ゼンショーグループは、食と健康をテーマに様々な取り組みを行っています。「食を通じて人類の安定と発展に寄与する」という理念のもと、食健ラボでは健康に関連する研究を進め、食事を楽しむための新たな提案を行っています。すき家やオリーブの丘では、糖質の抑制やたんぱく質の摂取を意識したメニューを提供しており、消費者の健康意識に応える商品開発を行っています。

京都大学の教授からのコメント


京都大学大学院農学研究科の林由佳子教授は、「血糖値をコントロールするための食事法の重要性を強調しています。日本食では、おかずとご飯を一緒に食べる文化があるため、寿司を分解する必要はなく、寿司の形でそのまま味わうことが有効です」と語っています。この研究結果を受けて、寿司を楽しむことで健康管理ができることが証明されたのです。

最後に


この寿司研究は、和食を楽しみながら健康に配慮する新しい選択肢を提供してくれます。今後も、私たちは食の科学と健康を融合させた情報を発信していくことで、より多くの方々に寿司の魅力とその健康効果を伝えていきたいと思います。


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