兵庫県警とエニトグループ、共に進める詐欺対策の新たな取り組み
株式会社エニトグループが運営するマッチングアプリ「with」と「Omiai」は、利便性と安全性を兼ね備えた出会いの場として注目を集めています。しかし、近年増加しているSNS型投資およびロマンス詐欺の影響も無視できない状況です。これに対処するため、エニトグループは兵庫県警察と連携し、ユーザーへの注意喚起を行う啓発活動を実施しました。
SNS型詐欺の実態
2025年9月末までのデータによれば、兵庫県内でのSNS型投資およびロマンス詐欺による被害総額はなんと約96億円に達しています。具体的には、SNS型投資詐欺が約69億円、ロマンス詐欺が約27億円という衝撃的な数字です。このような現状を受け、兵庫県警は公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルを通じ、詐欺の手口を具体的に説明し、注意喚起を強化しています。
エニトグループの取り組み
エニトグループは設立時より、マッチングアプリの安全で安心な使い方を推進しています。「トラスト&セーフティー室」を設置し、利用者の安全確保を重要視した体制作りを行っています。具体的な施策としては、悪質なユーザーの早期発見と強制退会、さらには詐欺未遂のユーザーに対する警告などがあります。
特に、デート前に他のSNSへの連絡先の交換を求めるメッセージが送られた際には、双方に警告を発信し、詐欺を未然に防ぐ試みが行われています。このように、エニトグループは24時間365日体制でサービスの監視を行い、ユーザーが安心して利用できる環境を整えています。
兵庫県警との連携
今回の啓発活動は、エニトグループと兵庫県警察が手を組むことで実現しました。他の県警と同様に、兵庫県警もマッチングアプリユーザーに向けてSNS型の詐欺の手口を詳しく解説し、警告を促しています。兵庫県警のコメントによれば、SNS型ロマンス詐欺は感情的に近づき、金銭をだまし取る悪質で巧妙な手法が使われるとのことです。
エニトグループと兵庫県警の連携は、地域住民への情報提供を目的としており、詐欺被害の減少を目指した効果的な施策として注目されています。携帯電話やスマートフォンを介した出会いの場において、注意喚起を強化することは、利用者が安心してサービスを利用できることにつながります。
今後の展開
今後、エニトグループの取組みはさらに広がりを見せるでしょう。2025年4月には、法令遵守や消費者保護についての専門家と協議する「アドバイザリーボード」を設け、社会課題解決に向けた取り組みを進めています。これにより、より安全で信頼性の高いマッチングアプリとしての位置づけを確立し、利用者から信頼される存在を目指しています。
このような活動を通じて、エニトグループは「生活インフラ」として、出会いを基盤とする様々なライフイベントの支援を目指しています。今後も引き続き、地域の皆様に信頼されるサービスを提供し続けたいと考えています。