神戸市水道局とAMDlabが開発した「KOBE かけるアプリ」
企業と自治体が協力して新たな技術を前進させる事例がまた一つ生まれました。2025年12月1日、神戸市水道局と株式会社AMDlabが共同で開発した給水装置工事申請図面作成アプリ「KOBE かけるアプリ」の運用が始まります。このアプリは、工事事業者が必要な図面を簡単かつ正確に作成できることを目指しており、業務の効率化を促進します。
専門性の高い図面作成の効率化
a.
背景と課題
神戸市水道局では、給水装置工事に必要な図面の申請プロセスにおいて、作図者によるスタイルの違いや規則理解の難しさ、記載漏れによる修正依頼が多く見られました。審査を行う側も多くの件数と限られた経験者で忙しく、新規職員の育成が追いつかない状況です。
b.
アプリ開発の目的
このような背景の中、「KOBE かけるアプリ」は、工事事業者が正確に図面を作成し、神戸市の審査をスムーズに行うためのものとして設計されました。簡単な操作で使いやすいインターフェースを採用し、作図する際のストレスを軽減します。
「KOBE かけるアプリ」の特徴
1.
直感的な操作性
アプリは、専門知識がなくても使用できるようお絵かきソフトのように直感的なUIを採用しています。ドラッグ&ドロップで道具を配置し、接続線を引くだけで図面が完成します。
2.
自動生成機能
必要項目を入力しない限り保存できない仕組みがあり、記載漏れを防止。基本的な工事に必要な項目はチェックリスト化されており、進捗が一目で把握できるので、初めて使う人でも安心です。
3.
スピーディーな審査
平面図を描いた後、関連する詳細図や使用材料リストなどを自動作成します。そのため、工事事業者は本作業に集中できる一方、水道局は整合性チェックと修正依頼の手間が減り、よりスムーズな審査業務が実現します。
現場を理解した開発プロセス
AMDlabのエンジニアは、神戸市水道局からの詳細な作図フローや専門的な判断が必要な箇所について教えを受け、アプリの機能を検討しました。これにより、使用者にとって使いやすい製品が実現できました。
今後の展望
このアプリは神戸市向けに開発されましたが、他自治体に適応するための柔軟性を考慮した設計がなされています。水道分野のデジタルトランスフォーメーションに関心を持つ他の自治体からも注目されており、今後の展開に期待が寄せられています。
2025年12月1日より運用開始
「KOBE かけるアプリ」は神戸市水道局でネット上に公開され、工事事業者には無料で提供される予定です。この新しいアプリには、多くの期待が寄せられるでしょう。
AMDlabについて
AMDlabは建築業界のデジタル化を推進するスタートアップで、BIMやAI技術を駆使した多様なシステムを開発しています。ぜひこの機会に、業務効率化の新たな選択肢として「KOBE かけるアプリ」にご注目ください。