神戸市が進化させた「認知症神戸モデル」の新しい取り組み
神戸市は、2019年から「認知症神戸モデル」という画期的な制度を運用してきました。この制度は、認知症と診断された方々が安心して生活できるように、診断助成や事故救済などのサービスを提供しています。2023年に入り、市はさらにこのモデルを充実させる新しい取り組みを発表しました。
1. GPSサービスの拡充
新たに導入されたGPSサービスでは、認知症の高齢者が行方不明になる事態に備え、位置情報を提供するGPS端末を貸し出す制度が強化されました。これまでは1種類の端末しかなかったですが、今年の7月からは選べる端末が3種類に増え、利用者のニーズに応じた選択ができるようになっています。また、月額利用料の半額を市が負担することで、これまで以上に手軽に利用できるようになりました。
申し込み方法
このサービスの対象は、認知症と診断された方で、現在GPSサービスを利用していない方も申し込みが可能です。申し込みは郵送方式で、必要な書類を神戸市行政事務センターの指定場所へ送付します。
〒650-8526
神戸市中央区伊藤町111
神戸商工中金ビル4F
神戸市行政事務センター 神戸モデル 事故救済制度の係
申込書の詳細については、神戸市の公式ホームページで確認できます。
2. みまもりシールの導入
次に紹介するのは、行方不明の心配がある在宅高齢者向けの「みまもりシール」です。このシールには、登録された番号と二次元コードが印刷されており、シールを衣服やカバンに貼ることで、万一行方不明になった際の迅速な身元確認をサポートします。
この施策は、高齢者安心登録事業を利用する方々が対象です。登録を済ませれば、希望者には無料でシールが配布されます。
利用方法
発見者がシールの二次元コードを読み取ることで、登録情報に基づいて迅速に身元確認が行えます。これにより、行方不明者の発見と保護がより早く行える仕組みが整っています。
- - 料金: 無料(1人につき20枚)
- - 受付開始日: 8月1日
- - 申込方法: お住まいの地域のあんしんすこやかセンターでの申し込み
詳細情報は7月下旬に市のホームページにて発表される予定です。
認知症神戸モデルとは
「認知症神戸モデル」は、全国初の試みとして、認知症の早期受診を支援する今回は、診断助成制度と事故救済制度を組み合わせて実施しています。このモデルの資金は市民の方からの超過課税によって賄われており、市民の負担を基本にした優れた取り組みと言えるでしょう。
このように、神戸市は認知症支援へ着実に力を入れ、地域社会全体でサポートを行う姿勢を示しています。高齢者が安全に暮らせる街としての神戸の魅力が、今後ますます高まることでしょう。詳細は、
こちらのリンクからご確認できます。
高齢者安心登録事業について
行方不明の心配がある高齢者向けに、事前登録を通じて市が警察等と情報共有を行う「高齢者安心登録事業」も展開されています。これにより、万が一の際には電子メールを通じて行方不明発生情報が迅速に配信される仕組みが整っており、早期発見と保護につながることを目指しています。
このように、神戸市の「認知症神戸モデル」は、地域全体で高齢者を見守るシステムを確立し、安心して生活できる環境の整備に取り組んでいます。