新たな中期計画の概要
神戸市公立大学法人は、2025年度から2030年度までの6年間を見据えた第4期中期計画を策定しました。この計画は、神戸市長が掲げる目標に基づいており、地域社会や学生、教職員など多様なステークホルダーと協力し、持続可能な社会の実現を目指しています。
教育活動の強化
第4期中期計画では、課題解決型学習(PBL)を取り入れた教育や研究活動の実施が重点に置かれています。このアプローチにより、神戸市外国語大学(外大)と神戸市立工業高等専門学校(高専)は、それぞれの強みを活かしつつ、質の高い教育を提供します。また、文理を超えた協力体制を強化し、将来の社会を支える人材の育成にも力を入れています。
外大の目標
外大では、英語での授業比率を高め、国際交流を推進します。具体的には、2025年度には英語を用いた授業が47%に達することを目指し、2030年度には55%とする計画です。また、外国人留学生の受け入れを増やし、海外提携校とのオンライン教育を実施することも目指しています。
高専の取り組み
高専では、教育プログラムの再編や新たな入学者選抜制度を導入することで、社会のニーズに応じた教育をさらに充実させることに定めています。特に、女子学生の割合を増加させ、地域の技術力向上に寄与することが重要視されています。
地域社会との連携
この中期計画において、両教育機関は神戸市や地域企業との連携を強化し、地元の社会課題解決にも積極的に寄与する方針です。具体的には、インターンシップやキャリア支援を通じて、学生に地域の経済活動への参加を促す機会を提供します。
自立した運営体制
法人は、外部からの資金調達にも注力し、自律的かつ持続可能な経営を目指しています。具体的には、ふるさと納税や共同研究などの方法で資金を増加させることを目指し、財源の多元化を進めます。
この新しい中期計画は、教育のグローバル化や地域貢献を深化させるための重要なステップです。今後、神戸市公立大学法人はこの計画をもとに大きな変革を遂げていくことでしょう。さらに、詳しい情報は法人の公式ウェブサイトで確認できます。https://www.kobe-cufs.ac.jp/about/administration/evaluation.html