古野電気、初のサイバーセキュリティ認証を取得
兵庫県西宮市に本社を置く古野電気株式会社が、航海通信機器において日本初のDNVによるサイバーセキュリティ認証を取得しました。この認証は、船舶のサイバーレジリエンスを強化するためのIACSで定められた規則に準拠していることを示します。
認証を取得した機器
今回認証を取得した機器は多岐にわたります。以下は、その一部です。
- - サイバーセキュリティ&リモートモニタリングプラットフォーム: HermAce
- - インマルサット-C船舶地球局: FELCOM18
- - 国際VHF無線電話装置: FM-8900S
- - 国際船舶自動識別装置: FA-170
- - 船舶用レーダー: FAR-15x8, FAR-2xx8, FAR-30x5
このように多様な機器が認証され、古野電気が提供する技術の高さが証明されています。さらに、各機器は船舶の安全と通信をより強固にする設計がなされており、航海の安心感を高めています。
サイバーレジリエンスとは何か?
IACS UR E26/E27と呼ばれるこれらの規則は、2024年7月1日以降の船舶に対して義務化されることが決まっており、船上で使用される機器及び船舶そのもののサイバーセキュリティが強化されることが期待されています。それにより、万が一のサイバー攻撃に対しても耐性を持つ船舶が求められています。
DNVのセキュリティ認証
DNV security profile 1は、IACS UR E27が要求するセキュリティレベルを満たすことを示すものであり、古野電気の製品がこの高い基準をクリアしたことを意味します。これは、今日の船舶が陸上と常時接続されている環境において、電子機器のセキュリティ対策がますます重要になっていることを受けてのことです。
古野電気の歴史と実績
古野電気株式会社は1948年に世界初の魚群探知機を実用化し、以来、舶用電子機器分野で数多くの革新的な技術を取り入れてきました。日本のみならず、世界90か国以上での販売を行っており、現在では全球的な舶用電子機器メーカーとして確固たる地位を築いています。
ざまざまな製品と技術力を有する古野電気は、サイバーセキュリティに特化した高品質な製品を提供し続け、さらにその技術を前進させていくことでしょう。
今後の展望
古野電気は今後も、最新の技術規格に則った製品の開発に努め、舶用業界の発展に寄与していくとしています。サイバーレジリエンスを強化した製品を提供することで、船舶の安全性向上に寄与することは、ユーザーの信頼を得るための重要な要素です。
このように、古野電気の快挙は単なる技術革新にとどまらず、船舶産業全体への影響をもたらす可能性があります。今後もますますの活躍が期待される企業です。