新しいオンライン就業支援サービスが広島市で始まります
株式会社Compassは、広島市と協力して、ひとり親家庭を対象とした新たなオンライン就業支援サービス「広島市ひとり親おしごとLINE相談」を2025年10月1日から提供することを発表しました。この取り組みは、安定した就業を希望するひとり親家庭の方々をしっかりとサポートするものです。
背景ときっかけ
広島市には約7,700世帯のひとり親家庭が存在しており、育児や家事を一人で担っている保護者の方々は、十分な就業活動が難しいとされています。特に「ワンオペ育児」による生活は、情報収集の困難さや相談機会の不足を引き起こし、ひとり親の自己肯定感の低下にもつながることが考えられます。
これまで広島市は、ひとり親の就業を後押しするため、対面式の相談窓口や経済的支援を実施してきましたが、今回の取り組みでは新たにオンラインでの支援を取り入れることで、時間的に制約が大きいひとり親家庭の方々にも適切な専門支援を提供します。
具体的な支援内容
新サービスは、スマートフォンやLINEを活用し、相談から職業紹介、就職、定着までを一貫して提供することを目的としています。これにより、サービスの利用者は場所を問わず、自由な時間に支援を受けられるようになります。具体的な支援内容は以下の通りです。
1.
オンラインでの一貫支援: 利用者はスマートフォンやLINEを通じて、就業相談や職業紹介を受けられ、全ての支援をオンラインで完結できます。
2.
キャリアカウンセラーによる相談: 国家資格を有するキャリアコンサルタントが、チャットや電話、ビデオ通話を通じて柔軟にサポート。土日や夜間でも相談が可能で、利用者のニーズに応えます。
3.
AIによる求人マッチング: 利用者の希望や特性を元に、企業の組織風土と照らし合わせて最適な求人を提案。日々更新されるため、常に新しい情報を得られます。
4.
求人開拓と職業紹介: ひとり親家庭が活躍できる企業を積極的に開拓し、履歴書や職務経歴書のサポート、面接対策まで幅広く支援。また、広島市内の求人情報を提供します。
5.
就職後の定着支援: 就職後も支援を展開し、環境確認やストレスケアを実施。必要に応じた企業との調整を介し、安定した就労を継続できるようサポートします。
今後の展望
Compassは、神戸市を拠点に関西をはじめ、北陸、関東、中国・四国、九州へと展開しています。広島市での新たな取り組みは、官民連携による相談プラットフォームを拡大し、持続可能なモデルの確立を目指す活動の一環です。
私たちは、「誰もが夢を見られる社会へ」というビジョンのもと、さまざまな支援を通じてひとりひとりが経済的な基盤を構築し、将来の目標を実現する手助けをしていきます。今後もこのモデルを全国へと広げ、より多くの地域や自治体との連携を強化していく予定です。
まとめ
今回の広島市におけるオンライン就業支援サービスは、ひとり親家庭が抱える多様な課題の解決に向けた大きな一歩です。多くの方々が新しい働き方を見つけ、明るい未来を描けるような支援をしていくことが期待されます。