兵庫の古野電気、名古屋で開催の防災展に出展予定
古野電気株式会社が、2025年12月4日(木)から5日(金)にかけて、名古屋のポートメッセなごやで開かれる「中部ライフガードTEC2025〜防災・減災・危機管理展〜」に出展することが決まりました。この展示会では、最新の防災技術や製品を多岐にわたって紹介し、特に注目されるのが簡易型クラウド遠隔監視カメラ「FWC」と水蒸気マイクロ波放射計「KASMI-160」です。
FWC:監視カメラの新しい形
「FWC」は、国土交通省が定めた簡易型河川監視カメラの規格に基づいて設計されています。このカメラの最大の特長は、低電力設計によりソーラーパネルと内蔵バッテリーで動作することです。これにより、雨天や曇天でも、5分間隔での撮影で最長7日間の連続稼働が可能です。また、最低被写体照度が0.02lxという高感度性能を誇り、暗所でもフラッシュなしで鮮明な画像を取得します。
このカメラは、小型で軽量なため、街路灯や単管パイプへの設置が簡単です。配線が不要で、短い工期とコストの低さも魅力です。さらに、LTEまたはWi-Fi HaLow™に対応しているため、PCやスマートフォンからも画像をチェックできます。マスキング機能やタイムラプス機能も装備されており、利用の幅が広がります。
KASMI-160:新しい気象観測技術
もう一つの目玉製品が水蒸気マイクロ波放射計「KASMI-160」です。この装置は、大気中の水蒸気が放出する微弱なマイクロ波を受信し、水蒸気の量や密度を観測します。特に、リアルタイムでのデータ取得と高い時空間分解能が特徴で、豪雨の前兆を迅速に把握することが可能です。これにより、早期の防災行動を促進することが期待されています。
この技術は、船舶などの移動体にも搭載できるため、観測の幅が広がります。さらに、機械学習アルゴリズムを用いて、設置場所の気象条件に応じた高精度な推定も行えます。
展示会の詳細情報
展示会の概要は以下の通りです。
- - 名称: 第13回 中部ライフガードTEC2025〜防災・減災・危機管理展〜
- - 会期: 2025年12月4日(木)10:00-17:00 / 5日(金)10:00-16:00
- - 会場: ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第2展示館
- - 当社ブース番号: L50
- - 公式サイト: 中部ライフガードTEC公式サイト
また、展示会の初日には出展社プレゼンテーションも予定されています。
- - 日時: 2025年12月4日(木)15:00-15:30
- - 会場: ポートメッセなごや内プレゼンテーション会場
- - 内容: 簡易型クラウド遠隔監視カメラ「FWC」の紹介
まとめ
古野電気は、1948年の設立以来、舶用電子機器の分野で数々の技術革新を続けてきました。名古屋での展示会参加は、同社の新たな挑戦を示す一環であり、最新の防災技術を地域に根付かせる重要な取り組みです。展示会を通じて、多くの人々とその技術の重要性を共有できることを期待しています。