小牧市が挑む新たな協働実証プロジェクト
愛知県小牧市では、自治体が抱える社会課題を解決するための新たな取り組みが始まります。アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)が主導するこのプロジェクトは、スタートアップ企業との協働実証事業への参加者を募集しており、特に防犯対策と課税調査のデジタル化に焦点を当てています。
「KOMAKI Innovation Challenge」とは?
この「KOMAKI Innovation Challenge」は、これまでにも兵庫県神戸市でのプロジェクトを皮切りに、全国の自治体と協力して社会課題解決に取り組む活動です。小牧市での実施は3回目となり、2022年、2024年に続いて、今回の取り組みでは2つの課題が提示されています。
課題1:新たな防犯教育の実現
一つ目の課題は、デジタル技術を用いた新しい防犯対策です。小牧市では、地域住民一人一人の防犯意識を向上させることを目指し、“安全・安心な小牧市”を実現しようとしています。この取り組みを通じて、犯罪が起こりにくい環境づくりを進める方針です。
課題2:課税調査のデジタル化
もう一つの課題は、課税業務の効率化に向けた現況調査手法の見直しです。従来の紙ベースから、電子地図や録画映像を活用した方法に転換することで、調査事務の効率や精度を向上させ、職員の負担軽減を図ろうとしています。
参加募集と説明会
参加企業の募集は2025年2月25日まで行われ、選考を経て3月には採択される予定です。また、オンライン説明会も開催され、具体的な課題内容について担当者から直接説明を聞くことができる貴重なチャンスとなります。興味のある方はぜひ参加してみてください。
UIJの役割と成果
アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)は、神戸市から発足した組織で、全国の自治体の課題をスタートアップ企業とマッチングするオープンイノベーション・プラットフォームです。この取り組みを通じて、効率的に自治体のDXを推進し、実際の問題解決につなげることを目指しています。2021年にはグッドデザイン賞も受賞し、その取り組みは高く評価されています。
今後、小牧市の取り組みがどのような成果を生むのか、多くの人々の関心が寄せられています。地域の安全向上や税務業務の効率化が進む中、スタートアップ企業の活躍に期待が寄せられます。これからの動向をぜひ注目してみてください。