広島発、平和の願いを込めた「ヒロシマ・アピールズ 2025」
広島から世界に向けた平和のメッセージが、2025年版のポスター「ヒロシマ・アピールズ」に込められました。この作品は、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)のメンバーである北川一成(きたがわ・いっせい)氏が手がけたもので、2023年の夏、広島市役所での贈呈式にて広島市長の松井一實氏に渡されました。
このポスターは、1983年から続く「ヒロシマ・アピールズ」キャンペーンの一部であり、毎年一人のデザイナーがボランティアで制作しています。今回のデザインは、戦後80年という節目に、北川氏が平和の願いを込めて真っ白な空間に墨で「PEACE」という言葉を描いたものです。ポスターには両面にデザインが施され、言葉の鏡文字が心に残る印象を与えます。
販売と展示の情報
ポスターは1枚1,100円(税込)で販売されており、以下の場所で入手可能です。
- 広島平和記念資料館(原爆資料館)
- 広島市平和記念公園レストハウス
- 広島市現代美術館
- JAGDA事務局(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
-
JAGDAオンラインショップ
さらに、ポスターの展示も行われます。詳細は以下の通りです。
- - 7月9日(水)〜8月7日(木) 「日本のグラフィックデザイン2025」展
- 会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
- - 7月14日(月)〜25日(金) ヒロシマ・アピールズ ポスター展
- 会場:広島・中国新聞社本社1Fロビー
- - 7月18日(金)〜24日(木) 「ヒロシマ平和ポスター展 2025」
- 会場:旧日本銀行広島支店
- - 7月28日(月)〜8月10日(日) 広島市内のバス停26ヶ所にポスターを掲示
- 協力:エムシードゥコー株式会社
さらに、国内外での展示も予定されています。
- - 4月1日(火)〜12月20日(土) Hiroshima Appeals: A Poster Exhibition of Global Messages
- 会場:トロント日本文化センター
- - 8月6日(水)〜10月19日(日) Hiroshima Appeals
- 会場:ジェノヴァ市立キヨッソーネ東洋美術館
北川一成氏の思い
北川一成氏は、ポスターの制作にあたり、「平和の願いをこめて白の空間に墨の五文字、PEACEの言葉を描きました」とコメントしています。彼のアートは、言葉を超えて多くの人々にメッセージを伝えるものです。この作品がどのように人々に響くか、広がる平和の思いに期待が寄せられます。
また、今夏には「ヒロシマ・アピールズ」ポスターのこれまでの29作品をまとめたポストカードセットも販売されます。価格は2,500円(税込)です。これを通じて、過去から現在に続く平和のメッセージを多くの人々と共有していくことが期待されています。
興味のある方は、ぜひ現地に足を運んだり、オンラインショップで購入してみてください。一つ一つのポスターが、未来に向けた強い願いを表現しています。公式サイトでは今後のイベントや新着情報もチェックできますので、ぜひご覧ください。