兵庫・神戸市でオフィスデザインが栄誉のグッドデザイン賞受賞

santas株式会社が手がけた株式会社テクノフローワンの本社オフィスが、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この名誉ある賞は、日本のデザイン振興会が主催しており、国内外から多くの企業や作品が参加する中で、その成果を評価されるものです。この受賞により、兵庫・神戸市のオフィスデザインが一層注目を浴びることになるでしょう。

受賞の背景

兵庫県神戸市に位置するテクノフローワンは、事業の成長に伴いオフィスのリニューアルが求められていました。そこで、日本のクリエイティブ企業であるsantas株式会社は、デザインを通じて企業文化の向上を図るべく、テクノフローワンの本社オフィスの改修に挑みました。

このプロジェクトのデザインには、企業の未来を見据えた11のワークデザインアイデアが組み込まれました。これらのアイデアは、社員の働きやすさを追求しつつ、ワークスタイルの変革を促すことを目的としています。オフィスが単なる作業空間ではなく、コミュニケーションやイノベーションを促進するハブとして機能することを目指しました。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、1960年代から続く日本のデザイン界の重要な賞であり、その意味合いは「優れたデザインに対する表彰」と広範囲に及びます。受賞者には、Gマークと呼ばれるシンボルが授与され、デザインの質を象徴するものとなっています。そのため、受賞は企業や製品に対して高い信頼性と価値をもたらすのです。

空間デザインの特長

具体的には、1階はオープンなギャラリースペースとして、企業の歴史や製品を紹介し、地域の人々との交流を深める場となっています。一方、4階は個々の働き方を支援し、部門を越えた連携を促進するコアゾーンとして設計されています。そして、5階は社内イベントやホスピタリティを楽しむための特別フロアとして設計されています。

このように各階それぞれの機能と目的に特化したデザインは、審査員からも高く評価され、「企業全体の成長を支える拠点へと進化した」点が特に注目されました。

デザインチームの活躍

プロジェクトの成功は、santas株式会社だけでなく、コルアーキテクツ合同会社や株式会社マルヤマデザインとの共同作業によるものです。審査員からも「社員との対話を重視したプロセス」がテーマとして評価され、柔軟かつ実効性の高い手法が強調されました。デザイナーの視点を取り入れたサインデザインも印象的であり、単なる案内に留まらず、企業理念を深く反映しています。

受賞に対する反響

受賞に際して、santas株式会社の代表、宮﨑敦史氏は「これは多方面からの評価であり、全ての関係者への感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。さらに、「これは日本サインデザイン賞銀賞に続く受賞であり、これからも挑戦を続け、より良い取り組みに尽力します」と意気込みを語っています。

このように、テクノフローワン本社オフィスのデザインは、ただの空間づくりに留まらず、企業の文化、社員の成長、そして地域とのつながりを強化するための重要な要素となりました。グッドデザイン賞の受賞はその証であり、今後の展開にも大いに期待が寄せられます。