6月1日は「鼠径ヘルニアの日」
毎年6月1日は「鼠径ヘルニアの日」として、一般社団法人 日本記念日協会により正式に登録されました。およそ50万人が突然発症し、その約7割が治療を先延ばしにするという現状を背景に、この日が選ばれました。よく耳にする疾患ではありますが、実際に治療を受けないのはなぜなのでしょうか?
鼠径ヘルニアとは?
鼠径ヘルニアは、主に足の付け根にある腹壁から内臓が膨らみ出る状態で、通常は太ももと腹部の境界付近に現れる柔らかい膨らみとして知られています。放置すると、腸などの内部臓器が締め付けられ、壊死する深刻な状態を引き起こす「嵌頓(かんとん)」のリスクが高まります。しかし、放置されがちなこの疾患は実際、自然治癒することはありません。
厚い壁を打破するために
日本ヘルニア学会が「鼠径ヘルニアの日」を制定した理由は、治療を受けることの重要性を国民に広めるためです。この日が選ばれた背景には、同学会の法人化記念日でもあること、また数字の「6」が腹壁から飛び出す形に見えるユニークさが含まれています。これを機に、無知による放置が招く健康リスクを正しく理解し、必要な治療に早めに取り組むことが求められます。
治療の現状とその課題
日本では、年間約14万人が手術を受けていますが、実際に治療を受けていない約36万人が残っている状態です。この「受診控え」により、今後の健康が脅かされる可能性があります。「恥ずかしい」「痛そう」「忙しい」といった理由で先延ばしにすることが多く、症状が軽度であるからと「経過観察」で済ませる方が多いのです。
医療界の見解
「鼠径ヘルニアは自然治癒しません。早期手術が健康寿命を守り、日常生活を快適に送る力を強化します」と語るのは、Gi外科クリニック理事長の池田義博氏です。このメッセージは、広く知られる必要があります。
Gi外科クリニックの取り組み
私たちGi外科クリニックは、「お腹に入らない鼠径ヘルニア日帰り手術(SILS-TEP法)」という治療法を提案しています。この方法は、約2cmの小さい切開から行うため、傷口が最小限で、日帰り手術が可能です。手術は効率的でその後の回復も早く、最短4時間後には帰宅でき、翌日には通常の生活に戻ることができます。術後の痛みも大幅に軽減されるため、体への負担を最小限に抑えられます。
皆さんの健康を守るために
鼠径ヘルニアは男性の3人に1人が一生で一度は経験する一般的な疾患です。太ももの付け根に違和感を感じている方は、放置せず早めに受診することをお勧めします。
セルフチェック
- - 太ももの付け根に柔らかい膨らみがある
- - 手で押し込んだり横になったりすると消える
- - 下腹部に違和感や痛みを感じる
お問い合わせ
まずはお気軽にご相談ください。受診予約は24時間365日可能です。また、通話無料の相談ダイヤルも用意しています。何か気になることがあれば、ぜひお電話ください。
(最寄りのクリニック情報)
- - 岡山そけいヘルニア日帰り手術 Gi外科クリニック
- - 京都そけいヘルニア日帰り手術 Gi外科クリニック
- - 阪神そけいヘルニア日帰り手術 Gi外科クリニック
6月1日を機に、“鼠径ヘルニアを放置しない”という新常識を広め、健康で充実した生活を送るために行動を起こしましょう。