新たに誕生する兵庫のブランド米『コ・ノ・ホ・シ』
兵庫県が2025年に新たにお披露目するお米『コ・ノ・ホ・シ』。開発に足掛け10年、約10,000種の中から選ばれたこのお米は、温暖化の影響を受けにくく、美味しさを追求した結果生まれました。2024年の夏に発生した「令和の米騒動」に象徴されるような厳しい状況の中、消費者のために生まれたこの米は、地元の農家と技術者が一丸となって進めた「ひょうご相思相米プロジェクト」に支えられています。
開発の道のりと企業の想い
『コ・ノ・ホ・シ』の開発は2016年にスタートしました。兵庫県立農林水産技術総合センターで、JAグループ兵庫と共に異なる品種の交配から始まり、安定した生産のための固定化と選抜を行い、さらには試験と食味評価を実施するという地道なプロセスを経てきました。この過程では、ただ単に美味しいお米を求めるだけでなく、地域の農家にとっても作りやすく、栽培に対して自信を持てるお米が求められました。
ひょうご相思相米プロジェクトの魅力
『コ・ノ・ホ・シ』の誕生には、多くの人々の思いや願いが詰まっています。気候変動に対応しつつ、農家の心意気を反映したこのプロジェクトは、初心者からベテランまで、誰もが安心して美味しく育てられる米を提供することを目指しています。「ひょうご相思相米プロジェクト」は、開発者や生産者、消費者が一体となって一つの物語を描く試みであり、このサイトではその背後にある人々の声を届けています。
米の未来展望
2025年には、兵庫県内の播磨、神戸阪神、淡路地域での栽培が始まります。秋には県内の量販店に並ぶことを予定しており、この新しいお米が兵庫の食卓に広がることが期待されています。すでに特設サイトが開設されており、随時最新情報を発信中です。これからの展開に、非常に注目が集まっています。
開発者の情熱
特に興味深いのは、このプロジェクトの中心にいる開発者の思いです。「僕が気に食わなかったんです」という言葉には、ただの商業的成功を超えた、深い情熱が込められています。彼は消費者が本当に求める米を提供するために、何度も試行錯誤を繰り返し、何年もこの開発に捧げてきました。看護師としての経験を経て米職人として力を発揮する彼の姿は、多くの人にインスピレーションを与えています。
まとめ
『コ・ノ・ホ・シ』の登場は、兵庫県の食文化に新たな風を吹き込み、地方の農業に新たな希望をもたらすことでしょう。美味しさ、育てやすさ、さらには地域の人々の想いを大切にしたお米が、2025年の秋にどのように私たちの食卓を飾るのか、今から楽しみです。ひょうご相思相米プロジェクトが紡ぎ出す物語に、ぜひこれからも注目していきたいと思います。