神戸市の地域貢献相談窓口が1周年を迎えました
2024年5月に開設された神戸市の『地域貢献相談窓口』が、1周年を迎えました。この窓口は、地域社会の形成と課題解決を目指し、地域住民や団体、NPO、学生、企業など、幅広いステークホルダーが協力して活動できる場を提供しています。地域貢献への意識は高まっていますが、参加のきっかけや方法が分からないという声が多く寄せられています。この窓口が設置された背景には、そのような潜在的な「地域や社会に貢献したい」という思いを実現するためのサポートが必要とされていることがあります。
1. 相談・問い合わせ件数
開設から1年の間に、窓口には合計255件の相談や問い合わせが寄せられました。具体的には、132件の相談、53件の問い合わせ、そしてその他の要望が70件という内訳です。その中には、個人からの69件、企業からの27件、団体からの22件、学生からの14件の相談が含まれており、幅広い層から地域貢献への関心が伺えます。
2. 実現した事例
この相談窓口を通じて、実際に地域貢献活動が具現化した事例をいくつかご紹介します。
(1)大学生の活動
大学生からは、「地域住民と学生が交流できるコミュニティスペースが作りたい」という相談がありました。そこで、提案されたのは大学近くの施設での試行的なイベントです。2月から隔週で、高校生や大学生、社会人が集まり、みんなで料理を楽しむイベントを定期的に開催しています。参加者からは「また来たい」との声が上がり、良い交流の場が確立されています。
(2)保育系専門学校生の取り組み
ある保育系専門学校生は、「子どもの創造性を促進するアートイベントを実施したい」と相談。そこで地域協力課や社会福祉協議会と連携し、子どもが集まりやすい場所選びや広報の支援を行いました。3月には、生田川児童館での音遊びイベントが開催され、30名弱の親子が参加しました。今後も定期的にこのようなイベントを続けていく予定です。
(3)企業の地域貢献
印刷会社キンコーズ・ジャパンでは、「地元に貢献したい」との思いから、地域の幼稚園と連携して印刷やデザインの体験を提供しました。12月には、園児が描いた絵を表紙にしたオリジナルお絵描き帳をプレゼントし、保護者や子どもたちから喜びの声をもらっています。
(4)ボランティアの取り組み
北区と須磨区在住者から、「竹林の整備活動に参加したい」という声が寄せられました。希望の活動日や区域を聞き取り、地域で活動している団体に引き合わせることで、継続的な参加が実現しました。参加者は粉砕作業や竹炭作りを経験し、充実した時間を過ごしました。
(5)病院の健康教室
地域の病院からは、「健康教室の参加者を増やしたい」との相談がありました。病院近くで開催されるふれあい喫茶の時間に合わせて、健康教室を月1回開催することが決まりました。地域住民に多く参加してもらうことを目指しています。
3. 相談受付方法
この地域貢献相談窓口は、以下の方法で相談を受け付けています。
受付時間は平日8時45分から17時30分まで。
- - WEB: QRコードを読み取り、相談内容を入力することで、24時間受付が可能です。
4. その他の相談窓口
地域活動やボランティア活動については、区役所の地域協働課やボランティアセンターにもご相談いただけます。
5. 取材について
取材を希望される方は、地域協働局地域協働課(TEL:078-322-6941)までご連絡ください。
地域貢献相談窓口は、地域と共に歩む力強いパートナーとなることを目指しています。今後も多くの方々の参加をお待ちしています。