株式会社TearExoが資金調達を発表
兵庫県神戸市に本社を構える株式会社TearExoは、独自の涙液を用いたがん検査手法「TearExo®法」の実用化に向けて、綜研化学株式会社からの資金提供を受けることを発表しました。これは、第三者割当増資によるもので、がんの早期発見を目指す画期的なプロジェクトです。
資金調達の背景
TearExo社は、涙液中に含まれる細胞外小胞(エクソソーム)を用いた検査法を開発しています。このTearExo®法は、前処理なしで高感度、迅速、簡便、かつ低コストでがんのマーカーを検出可能です。今回は、綜研化学との共同で、センシングチップの大量生産プロセスの開発を加速することを目的としています。
TearExo®法の特長
TearExo®法の大きな特長の一つは、従来の免疫測定法に比べて100から1,000倍の感度を誇る点です。これにより、涙液中の成分が希薄でも細胞外小胞の検出が可能になります。さらに、前処理なしで検測できるため、検査がより簡便になります。
綜研化学株式会社のコメント
今回の出資を受け、綜研化学株式会社の代表取締役社長、冨田幸二様は、「TearExo社とのパートナーシップを築けることを大変嬉しく思っております。がんの早期発見は、Quality of Lifeの向上に繋がります」とコメントされています。
TearExo社のビジョン
「涙1滴、誰もが疾病から解放される世界」をビジョンに掲げるTearExo社は、身体に優しい検査法の提供を目指しています。涙液を使うことで、従来の血液検査などに比べて心理的な負担も少なく、より多くの人に受け入れやすい方法となっています。
大阪関西万博への出展
TearExo社は2025年に開催される大阪関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにおいて、6月24日から30日まで出展予定です。この機会を通じて、TearExo®法の更なる認知拡大を目指すとともに、次世代の健康管理の在り方を提案していく考えです。
最後に
今後も、TearExo社はTearExo®法の研究を続け、がん検査の発展に貢献していくことでしょう。新たな技術の実用化が実現すれば、がんの早期発見や治療がより身近なものとなり、多くの人々の生活を向上させることが期待されます。