こころのアートギャラリー特別展KOKI ZOO mini ~木下晃希 原画展~
開催の背景
大阪・関西万博で注目されている障がい者アーティストの木下晃希氏の作品が、しあわせの村の「こころのアートギャラリー」にて特別展として開催されます。木下氏の作品は、そのユニークな視点と力強い表現力により、多くの人々にインスピレーションを与えています。特に動物をテーマにした作品は、子どもから大人まで幅広い層に愛されています。
展示の内容
「こころのアートギャラリー特別展KOKI ZOO mini」では、木下氏がこれまで展示してこなかった新たな5作品を厳選して紹介。作品は、木下氏の描く動物たちが生き生きとした表情を見せており、観る者を惹きつける魅力にあふれています。彼の作品には、独特のユーモアが込められており、一つの画面に動物たちが共演することで、圧倒的な力強さを持つ作品に仕上がっています。
木下晃希氏について
兵庫県西宮市出身の木下晃希さんは、重度の知的障害を持ちながらも、幼少期から絵を描くことを楽しんできました。彼は、目に入った動物や鳥の写真を見つめ、それを一筆で描くという独特なスタイルを持っています。その力強い線と、生き生きとした表現は多くの展覧会で高く評価されています。
彼は、これまでに数々の公募展で受賞歴を持ち、特に「こころのアート展」では2回の入選歴があり、2020年には第7回こころのアート展においても数多くの作品が選出されています。近年では、彼の作品は大丸梅田店での個展やアパレルブランド「KEEN」の商品デザインにも採用されています。
木下晃希氏の経歴
- - 2000年 - 兵庫県西宮市に生まれ、重度の知的障害を持つ。
- - 2008年 - 川原里衣子氏に師事し、絵画教室『アトリエが・らんふ』に通う。
- - 2015年 - 絵画教室『art-HRM』にて新しい技法の指導を受け、大きな作品も手掛ける。
- - 2019年 - 絵画教室『Galleria Arco』で筆の使い方を学び、陰影の表現に意識を向け始める。
彼の作品は幅広いテーマを取り扱っており、動物が主題となった作品の数々には、ユーモアが感じられ、見る人を笑顔にします。また、作品の力強さは、多くの作品が選ばれる理由でもあります。
展覧会の詳細
- - 開催期間: 2025年7月16日(水)~8月27日(水)
- - 開催時間: 10:00~20:00
- - 場所: しあわせの村本館・宿泊館2階(兵庫県神戸市北区しあわせの村1番1号)
- - お問合せ: 公益財団法人こうべ市民福祉振興協会 事業課こころのアート展担当 078-743-8193(平日9:00~17:00)
今回の展示は彼の新たな作品群を直接体感できる貴重な機会となります。アートに興味がある方はもちろん、動物好きな方や心温まる作品を楽しみたい方にもおすすめの展覧会です。
総括
木下晃希氏の「こころのアートギャラリー特別展KOKI ZOO mini」は、障がいを持つアーティストによる素晴らしい才能を再発見する場でもあり、観覧者にとっても新たな気づきをもたらすことでしょう。この特別展を通じて、アートの持つ力を感じてもらえることを心より願っています。