「にじげん」のクリエイティブな挑戦
就労継続支援B型事業所「にじげん」は、234年3月に開館した奈良おもちゃ美術館のミュージアムショップで、クリエイターたちが手掛けたオリジナル商品を販売しています。この取り組みは、障がいのある人々の制作物が「支援」ではなく、「欲しいもの」として選ばれることを目指しています。
木の温もりに包まれたショップ
奈良おもちゃ美術館は、吉野杉の香りに包まれた空間で、様々な木製玩具が展示されています。その中に、「にじげん」のクリエイターによる「しかちゃんキーホルダー」も並んでいます。各キーホルダーは手編みで、色や表情が異なる一品一品です。ある休日、1人の女の子がその一つを手に取り、「かわいい」と笑顔を見せます。この瞬間は、クリエイターたちの努力が直接観客へ伝わった瞬間でもあります。
「にじげん」のビジョン
「にじげん」は、障がいや難病を抱える人々が技術を習得できる場を提供し、彼らの「好き」を起点にした作品づくりを行っています。プロのクリエイターによる講義を受けながら、参加者は自分の「好きなこと」に挑戦し、技術を身に付けていきます。このアプローチは、利用者の才能を引き出し、彼らが真正面から「働く」ことを目指す場所としての役割を担っています。
不断の挑戦とポジティブな心
「にじげん」を運営する株式会社ユナイテッドマジックの米田幸一郎氏は、「すべてに〇をつける」ことの重要性を強調します。これは、全ての事柄に可能性を見出すことから始まります。人々が持つ先入観を取り除き、肯定的な視点を養うことで、物事を異なる視点から見ることができるのです。また、ポジティブな気持ちで物事に取り組むことで、良い結果を引き寄せることも重要だとしています。この考え方は、にじげんの製品づくりにも反映されています。
地域と世界をつなぐ「にじげん」のアイデア
「にじげん」の商品は、地域だけでなくオンラインでも展開されています。特に、「にじげんマルシェ」では、セミオーダーによる「推しぬい」の制作サービスを提供。これは、利用者が自分の「好き」をかたちにするもので、独自性や特別感が魅力です。これにより、より多くの人々に「にじげん」の作品を届けることが可能になっています。
奈良おもちゃ美術館の魅力
奈良おもちゃ美術館は、全国で13番目に開館したおもちゃ美術館で、約5000点の木のおもちゃが展示されています。その設立理念は、誰もが学び、遊び、交流できる場を提供すること。まさに地域の特性を活かしながら、障がいの有無にかかわらず、すべての人々が集える場所を目指しています。
今後の期待
「にじげん」は、さらに多くの「好き」を否定しない場を増やし、挑戦を続けていく意思を示しています。これからも、クリエイターたちが思い描く理想の形を実現し、社会に貢献できることを期待しています。皆様も、奈良おもちゃ美術館を訪れ、「にじげん」のクリエイターたちが心を込めて作った作品に触れてみてはいかがでしょうか?