玄米スプラウト登場
2025-08-07 11:54:07

新たな健康食材「玄米スプラウト」の実用化に向けた共同研究がスタート

新たな健康食材「玄米スプラウト」の実用化に向けた共同研究がスタート



2025年7月、吉野家ホールディングス、筑波大学、菱熱工業は新しい食材「玄米スプラウト」の実用化を目指し、共同研究を開始しました。この取り組みは、玄米を発芽させて若葉を育てることで、従来の穀物の枠を超えて「野菜」としての新たな活用法を提案するものです。

健康志向に応える新たな選択肢



近年、健康志向の高まりにより、食生活の見直しが進んでいます。玄米はその栄養価の高さから健康食材として知られていますが、風味や調理の手間から、日常的に取り入れるのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。そこで、玄米を発芽させて作る「玄米スプラウト」は、栄養をさらに引き出しつつ、手軽に美味しく楽しむことができる新たな選択肢を提供します。

「玄米スプラウト」は、豊富な食物繊維、ビタミン、ミネラルに加え、発芽によりビタミンCやβ-カロチン、GABAなどの栄養成分が増加します。そのため、非常に高い栄養価を誇り、クセのない味わいで、さまざまな料理に対応可能。生食はもちろん、炒め物や和え物など幅広い用途で活用できます。また、水耕栽培による安定供給が可能という点でも、サステナブルな食材として期待が寄せられています。

研究の背景と今後の展望



この「玄米スプラウト」の研究は、筑波大学生命環境系の粉川美踏准教授が2018年から取り組んでいる研究に基づいています。数日間で3~5センチに成長する栽培条件や制御方法が確立されており、2021年には特許も出願されています。これにより、2025年7月以降、「玄米スプラウト」を一般に普及させるための外食チェーンの展開を見据えています。

この共同研究により、米を主食とする日本人の食生活に新たな価値を提供したいと考えています。また、吉野家ホールディングスは、2025年3月から粉川准教授との共同研究を進めてきており、さらなる実用化と産業化へ向けた準備を整えています。

吉野家ホールディングスの取り組み



吉野家ホールディングスは「For the People~すべては人々のために~」という経営理念を掲げ、安心で健康的な食事を提供することを重要視しています。そのため、栄養機能に特化した専門家を外部から招へいし、エビデンスに基づいた食材の開発を進めています。特に、機能性表示食品や特定保健用食品の研究開発に力を入れ、食生活の改善を目指す人々に向けて、伝統の味を守りつつ新しい商品を提供しています。

未来に向けた持続可能な食材



この「玄米スプラウト」を通じて、米の新たな利用方法を提案し、安定した食料供給を目指しています。吉野家ホールディングスは、持続可能で革新性のある価値を創出し続け、次世代へとつながる食生活の提案に取り組みます。

新しい試みである「玄米スプラウト」は、健康を意識する多くの方にとって、日常の食材として重要な存在になることを期待しています。


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