神戸の新しい飲食体験！紙コップからライムへ資源循環の実証実験

神戸の新しい飲食体験！スマートな資源循環

神戸・元町エリアに位置するショーケース型店舗『norosi.kobe』が、革新的な実証実験を始めました。このプロジェクトは、株式会社アドリブワークスが韓国のスタートアップNAWAと連携し、飲食体験における資源循環を実現するものです。これにより、消費された紙コップが次のライムジュースにつながる新たな価値創造のサイクルが構築されています。

資源循環の仕組み

この実証実験の背景には、環境への配慮があると同時に、ユニークな飲食体験があります。以下の手順で、紙コップがどのようにライムジュースに変わるのかをご紹介します。

1. ドリンクを楽しむ

お客様は『norosi.kobe』で、自社農園で育てた国産ライムを使ったフレッシュジュースを楽しむことができます。商品には、環境負荷の低い紙コップが使用されています。

2. スマートゴミ箱による分別

食事が終わった後、使用した紙コップは店内に設置されたNAWAのスマートゴミ箱へ。AIカメラと重量センサーを駆使し、コップの材質と状態を自動で判別。適切に分別されたゴミのみが回収され、誤廃棄を防ぎます。これにより、回収ログも取得可能になります。

3. リサイクル業者による堆肥化

回収された紙コップは、国内のリサイクル事業者に送られ、堆肥化されます。このプロセスを経て、土壌改良材や肥料に生まれ変わります。

4. 肥料の活用

堆肥は、アドリブワークスの自社農園『伯方島ライムファーム』に利用され、ここでは手間を惜しまない環境に優しい栽培方法で国産ライムが育てられています。

5. ライムの提供

こうして育てられたライムは再び『norosi.kobe』に戻り、今度はお客様にフレッシュなジュースとして提供されます。このサイクルは、飲んだコップが価値あるライムに変わるという、ただ飲むだけの体験を超えた新しい価値の提案です。

norosi.kobeとは？

『norosi.kobe』は、アドリブワークスが運営するスタートアップのための実験的な店舗です。1Fでは新しい製品を展示・販売し、2Fでは関係スタートアップの飲食物を提供しています。そこの紙コップは、実際に提供されるライムジュースやクラフトドリンクで使用されています。

NAWAについて

NAWAは、韓国のスタートアップで、環境問題に取り組み、使い捨てカップの分別や回収を自動化するスマートゴミ箱を開発しています。日本でもその技術が注目されており、多くのカフェチェーンに導入されています。

今後の展望

アドリブワークスとNAWAは、この実証実験を通じて資源循環モデルの可能性を見出そうとしています。NAWAにとっては、日本市場でのニーズ適合性を検証する機会となり、アドリブワークスは新たな環境との接点作りに挑戦しています。今後は、より広範な資源循環モデルを構築することを目指してまいります。

このプロジェクトは、未来の飲食業界を変える可能性を秘めており、一歩先をゆく取り組みとして注目を集めています。ぜひ、神戸を訪れた際には、norosi.kobeでこの新しい飲食体験を楽しんでみてください！