九州圏域での災害救助犬育成を支援するプロジェクト
2025年2月17日から5月17日までの期間、日本レスキュー協会が九州圏域で災害救助犬の育成を目的にクラウドファンディングを開始しました。この取り組みは、特に2016年の熊本地震を経て、地域の防災力を高めるために重要性が増しています。地元の人々とともに災害に立ち向かう心強いパートナーである犬たちを育成するため、皆さまからのご支援をお願い申し上げます。
日本レスキュー協会の設立と背景
1995年の阪神淡路大震災を受け、日本レスキュー協会は設立されました。その活動の核心は、災害救助犬の育成と派遣、さらには動物福祉活動やセラピードッグの育成です。彼らの使命は、自然災害の発生時において行方不明者を捜索・発見するために訓練された犬たちとともに、迅速に対応できる体制を構築することです。
災害救助犬とは?
災害救助犬は、瓦礫や土砂に埋もれた行方不明者を捜索するために特化した訓練を受けた犬たちです。彼らはその卓越した嗅覚を用い、目視が難しい広範囲な場所でも人を捜すことができます。過去の災害においては、その能力が多くの命を救う手助けをしてきました。しかし九州ではまだ十分な数の救助犬が育成されていないため、地域内での育成が急務です。
九州での活動の重要性
熊本地震を受けて、当協会は救助犬の育成を九州でも行う必要性に気づきました。地域の認知度が低いために救助活动がスムーズに進まない事例もあり、九州内での救助犬育成の意義が一層明確になりました。これを踏まえ、2018年に佐賀県に進出し、現在の「MORE WAN」の設立に至りました。
防災減災の拠点「MORE WAN」
令和4年に設立された「MORE WAN」は、地域の安全を守るための訓練施設です。ここでは、災害救助犬の育成だけでなく、地域住民への防災教育や緊急時における避難所の運営も行っています。また、災害時にはセラピードッグによる支援活動も実施される予定です。
具体的な活動内容
- - 発災前には地域住民との協力による訓練を実施し、救助隊との接続訓練も行います。
- - 緊急期には、救助犬による捜索活動が行われ、ペットを連れた避難所も開設される予定です。
- - 発災後には、セラピードッグが被災者の心の復興を支援します。
経済的支援が必要
しかし、災害救助犬の育成には多額の資金と時間がかかります。現状、国からの支援がほとんどないため、私たちの活動は皆様からの寄付によって支えられています。
GCFクラウドファンディングの詳細
GCFの目的は、候補犬の購入費や教育にかかる食費、医療費、施設の管理費、そして訓練に必要な費用をカバーすることです。目標金額は100万円で、支援は公式サイトから行えます。これにより、地域を守るための大切な一歩を共に踏み出しましょう。支援フォームは
こちらです。
多くの方々のご支援をお待ちしております。九州の災害救助犬が地域を守る明るい未来を共に築きましょう。