地域防災力を高める新たな連携協定が兵庫で結ばれる
兵庫県において、JX通信社とBAN-BANネットワークスが連携協定を締結しました。これは、東播磨地域における防災力を高めることを目的としたもので、災害情報のリアルタイムでの収集と発信体制を強化します。特に、この取り組みは全国初のケーブルテレビ局及びコミュニティFM局との協力によるもので、地域の安全が一層向上することが期待されています。
連携内容
この協定の具体的な内容は以下の通りです:
1.
NewsDigestの利用拡充:BAN-BANは自身の発信手段を活用して、JX通信社が運営するニュースアプリ「NewsDigest」の利用を促進します。
2.
リスク情報の収集強化:JX通信社が提供するWEBサービス「FASTALERT」を通じて、BAN-BANはリスク発生情報の収集体制を強化します。
3.
自社記事の提供:BAN-BANは、自社で配信する記事を通じて、リスク発生情報のさらなる発信を行います。
これにより、地域住民にとってより身近に、迅速に防災情報を届けることが可能となります。特に、BAN-BANが運営するコミュニティFM「BAN-BANラジオ」及びケーブルテレビの各チャンネルを利用した情報提供は、地域の防災に対する意識を高めるうえで非常に重要です。
BAN-BANとその地域
BAN-BANネットワークスは、兵庫県加古川市を中心に活動しており、地域住民に密着した情報提供を行っています。加古川市は一級河川である「加古川」がある地域で、過去には多くの洪水被害が記録されています。このような背景から、防災情報の収集と発信は特に重要な課題です。
地域の安全を守るため、BAN-BANはケーブルテレビの「C016ch 道路チャンネル」や「C017ch 河川チャンネル」、また「そなえるラジオ」などを通じて、日常的に防災情報の発信に努めています。
迅速な情報収集の課題
しかし、発 災時の情報収集・発信には迅速な人員確保と情報分析が課題となっていました。そこで、JX通信社の持つAIによる情報解析システム「FASTALERT」が重要な役割を果たします。このシステムは、SNSや自社ニュースアプリから寄せられる情報を元に、迅速に信憑性を評価してリアルタイムで配信します。
「NewsDigest」は、速報だけでなく地域周辺の鉄道情報や生活関連情報も提供するアプリで、地域住民が安全で安心して暮らせる環境を作り出します。これにより、自助・共助の観点からも地域の情報共有が一層進むことでしょう。
今後の展望
JX通信社としては、今回の取り組みを「NewsDigest」の普及に繋げていく考えであり、さらに他の地域メディアとの連携も進めていく方針です。BAN-BANとしては、人的負担を増やすことなく地域の防災情報発信を拡充することが可能となり、地域住民にとっての利便性も向上する見込みです。
このように、JX通信社とBAN-BANネットワークスの協力により、兵庫県の地域防災力が強化されることが期待されます。これからの動きにぜひ注目したいところです。