備前焼の未来
2025-12-29 23:21:26

備前焼とデジタルが織り成す未来の工芸体験ワークショップ

備前焼とデジタルの革新がもたらす未来の工芸体験



2025年11月25日、岡山大学の津島キャンパスにて、「伝統工芸×web3で未来を創る」をテーマにしたワークショップが開催されました。このイベントは、岡山大学とおかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)との共催によるもので、地域中核大学イノベーション創出環境強化事業の一環として行われました。参加者は学生や教職員、企業や行政関係者、さらには岡山県立大学のデザイン学部の学生たちなど、約20名という多彩な面々です。

新たな挑戦の幕開け



ワークショップの冒頭では、戸板女子短期大学の川嶋比野教授が登壇し、備前焼に次世代テクノロジーであるweb3やNFTがどのように組み合わさるのかについて、理解しやすく解説しました。この新たなアプローチは、千年以上の歴史を持つ伝統工芸の世界に革新をもたらすもので、参加者たちからは驚きとともに期待の声が上がり、会場の雰囲気は一瞬にして活気づきました。

続いて行われたワークショップでは、株式会社WTSの大富貴稀専務取締役がファシリテーターを務め、参加者同士が自由に意見交換をしながら活気ある議論が展開されました。グループワークでは、「BizenDAOをどのように活用して備前焼を発展させるか」というテーマに基づいて、3つのグループに分かれた参加者たちが自由にアイデアを出し合いました。

思わぬ発想の数々



参加者たちからは、従来の枠を超えたユニークなアイデアが次々と生まれました。例えば、全ての備前焼をDAO化するという驚くべき構想や、岡山市内で陶芸のスキルに応じたワークショップを開催するアイデア、さらには「備前焼ソムリエ」のような評価制度を設けることで、参加者の人気投票を行い、文化発信と参加型の価値創造を融合させる案などが提案されました。

さらに、子供たちが自作した茶碗を卒業まで使用する「私の茶碗物語」プロジェクトに関連したNFTアーカイブの提案や、壊れた茶碗をアクセサリーにリメイクする「魔法のお茶碗」構想が浮かび上がり、伝統を守りつつも新しい形での価値創出を目指す姿勢が見えました。

期待される未来のコミュニティ



加えて、海外のファンとのオンライン交流や学生と陶芸家の共同プロジェクト、そして作品の魅力をNFTで表現する試みなども議論され、伝統工芸の魅力を広める様々なアイデアが飛び交いました。ワークショップ終了後には、参加者から「備前焼を未来志向で考えるのは初めての経験であり、自分の意見が文化の継承に一歩近づいた気がする」といった嬉しい感想が寄せられ、このイベントを通じての成功が示されました。

岡山大学におけるこのワークショップは、参加者間でさまざまな視点や知恵の交差があった成果であり、次回のイベントも楽しみです。備前焼のさらなる革新を期待しつつ、地域・大学・企業が手を組み、新たな文化の価値を育む取り組みが今後広がっていくことでしょう。


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