豊岡市の新しい挑戦:オンラインショップ「豊岡BASE」の誕生
兵庫県豊岡市が新たに推進する地域活性化に向けた取り組みとして、元・地域おこし協力隊が運営するオンラインショップ「豊岡BASE」が2023年6月24日にオープンしました。このショップは、BASE株式会社と協働して実現した「ローカルオンラインショップ構想」の第一弾です。
背景と目的
豊岡市は、若者の流出や一次産業の担い手不足といった課題に直面しており、地域おこし協力隊制度を通じて、外部からの人材を受け入れ続けています。これまでに多くの協力隊員が任期を終えたものの、十分な収入を得られず定住を選べないケースも少なくありませんでした。このような現状を打開すべく、豊岡市は「BASE」と連携し、オンラインショップの開設を決定したのです。
「ローカルオンラインショップ構想」は、地域資源を最大限に活用し、かつての地域での収入源を多様化させることを目指す取り組み。これにより、地域経済を活性化し、暮らしの豊かさを推進する狙いがあります。
「豊岡BASE」の魅力
「豊岡BASE」にて販売される商品は、豊岡市で誕生した地域の魅力を伝えるもので、伝統的な杞柳細工や出石焼、また地元の新鮮なフルーツや野菜を用いた加工品など、多彩なラインナップが用意されています。このショップは、地域おこし協力隊の元メンバーたちによって運営されており、各メンバーが自身の専門スキルを最大限に活かしています。
運営メンバーは以下の4名です:
- - 岡井見恩子:行李鞄(こうりかばん)の製作を手がける経験豊富な職人。
- - 中田樹:地域のCaféを営み、食の提供を通じて地域の結びつきを深めています。
- - 加藤かなる:伝統文化をベースにした新しい柳行李を提案する若手起業家。
- - 岡山拓:美術と陶芸を学び、美術教育に取り組みつつ出石焼を継承しています。
それぞれのメンバーが育んできた技術や知識を基に、豊岡市の魅力が詰まった商品が展開されています。地域資源を有効に活用した商品が、国内外に提供されることで、さらなる地域の認知度向上も期待できるでしょう。
BASEの支援と今後の展望
「豊岡BASE」は、商品開発や製造に関しては自信を持っていますが、販路開拓に関しては経験が不足していました。そのため、BASEはオンラインショップの構築から運営や売上支援までを全面的にサポートすることにしています。このようなバックアップがあることで、メンバーたちのビジネス展開はよりスムーズに進むことでしょう。
さらに未来には、豊岡市内での若手職人やクリエイターの参加も呼びかけていくとしています。これにより、独自の商品ラインナップがさらに拡充され、地域全体の活性化にも寄与することが目指されています。
まとめ
豊岡市の「豊岡BASE」は、地域の魅力を国内外に発信しながら、メンバーの創造的な活動を支援する新たな事例として期待されています。今後、地域おこし協力隊は新たにメンバーを募集中であり、これからの進展が楽しみです。地域資源を活かしたクリエイティブな仕事と魅力的な暮らしが実現することに寄与するでしょう。
「豊岡BASE」公式サイト:
https://toyooka.base.ec