新たな日本酒の魅力、亀岡のオーガニック「土と田と The Beginning 2024」
京都府亀岡市が新たにふるさと納税の返礼品として提供をスタートさせた日本酒、「土と田と The Beginning 2024」。この日本酒は、亀岡産の酒米の王様「山田錦」を100%使用しており、化学肥料や農薬を一切使わずに育てられたこだわりの品です。公私一体となった取り組みの成果として、亀岡市と老舗の菊正宗酒造が手を組むことで、持続可能な農業のモデルケースを形成しています。
亀岡市と菊正宗のコラボの背景
このプロジェクトは、亀岡市が掲げる「亀岡オーガニックビレッジ構想」と強く結びついています。有機農業を推進し、地域の持続可能な発展を目指す中で、日本農業株式会社が原料の栽培を行い、菊正宗酒造がその米を使って特別な日本酒を醸造するという流れです。双方の理念と技術が結びつき、地域資源を最大限に活かした商品を誕生させることに成功しました。
トカイナカの魅力
「土と田と The Beginning 2024」が生まれる土壌となったのは、京都・保津川公園です。ここは、都会の喧騒からほど近い田園風景が広がる「トカイナカ」として知られています。保津川の澄んだ水と自然豊かな環境に恵まれ、秋から冬にかけては独特の「丹波霧」が美しい光景を演出します。そんな中で育った山田錦は、まさに大自然がもたらす恵みの結晶です。
純米大吟醸のこだわり
「土と田と The Beginning 2024」の特徴は、贅沢な精米歩合30%にあります。この精米度により、クリアで雑味のない口当たりを実現し、果実を思わせる華やかな香りとの絶妙なバランスが楽しめます。その味わいは地元の食材、特に亀岡牛との相性も抜群です。まさに、亀岡の自然と人々の思いが込められた一本と言えるでしょう。
生物多様性への配慮
また、酒米の栽培地は国の天然記念物である「アユモドキ」の生息地にも接しており、農業において環境への配慮は大変重要なポイントとなっています。オーガニック農業による米作りは、生物多様性を育む水田環境の保全へとつながります。これにより、未来の世代に豊かな自然を引き継いでいく取り組みが表現されているのです。
亀岡市の未来に向けて
亀岡市は「世界に誇れる環境先進都市」を目指し、化学農薬や肥料に頼らない有機農業を全市的に推進しています。この取り組みの一環として、オーガニック農業スクールの開講や、市立小学校での有機米給食提供などが進められています。ふるさと納税を通じて全国に亀岡の魅力を発信し、持続可能な地域活性化に寄与することを目指しています。
まとめ
「土と田と The Beginning 2024」は、亀岡市と菊正宗という伝統的な酒蔵が協力し合った結実です。それは単なる日本酒の提供にとどまらず、地域社会の発展と持続可能な未来へのビジョンをも表すものです。この日本酒を、ぜひ皆さんも味わってみてはいかがでしょうか。