兵庫発！使用済みPETボトルキャップから生まれた新素材の可能性

兵庫県尼崎市に本拠を置く日本山村硝子株式会社が、使用済みPETボトルキャップを活用した新たな素材「ポリエチレンクロス」を日本国内で初めて開発しました。この取り組みは、環境問題に対する革新的な解決策として注目されています。

使用済みボトルキャップの新たな価値

日本山村硝子は、株式会社TRIFE DESIGNおよび北辰化成工業株式会社と協力し、アップサイクルブランド「ReTA BASE」のもとでポリエチレンクロスの開発を進めてきました。今回の新素材は、全ての工程が国内で行われる循環型モデルとして実現し、プラスチック廃棄物の有効利用を目指しています。

この新素材の開発によって、従来は高額な初期投資が必要だった金型を用いず、より簡易に縫製品を製作できるようになりました。ポリエチレンクロスは軽量で、防水性にも優れ、多様な用途に対応することが期待されています。

環境問題に立ち向かう新しいアプローチ

日本山村硝子のプラスチックカンパニーは、PETボトルキャップを新たな製品として再生し、循環型社会に向けた活動に取り組んでいます。これまでのように金型による成形に依存せず、フラットヤーンを利用した製織方式を採用することで、持続可能な素材の開発に成功しました。

ポリエチレンクロスは、緯糸に市場回収されたPETボトルキャップから作られた再生フラットヤーンを使用しています。この新しい素材の開発には多くの技術的な課題が伴いましたが、パートナー企業の協力により、品質の均一化や製造プロセスの確立を実現しています。